障害を知る
精神障害
どんな障害?

- 精神疾患によって、幻覚や妄想、不安や不眠など、日常生活や社会参加に困難が生じ、生活のしづらさを抱えています。
統合失調症 | 幻覚や妄想という症状が特徴的な精神疾患です。それに伴って、人々と交流しながら家庭や社会で生活を営む機能が障害を受け(生活の障害)、「感覚・思考・行動が病気のために歪んでいる」ことを自分で振り返って考えることが難しくなりやすい(病識の障害)、という特徴を併せもっています。 |
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うつ病 | 「憂うつである」「気分が落ち込んでいる」などと表現される症状を抑うつ気分といいます。抑うつ状態とは抑うつ気分が強い状態です。うつ状態がある程度以上、重症である時、うつ病と呼んでいます。 |
双極性障害 (躁うつ病) |
うつ状態とは対極の躁状態も現れ、これらを繰り返す、慢性の病気です。うつ状態では死にたくなるなど、症状によって生命の危機をもたらす一方、躁状態ではその行動の結果によって社会的生命を脅かす、重大な疾患であると認識されています。 |
不安障害 | 精神疾患の中で、不安を主症状とする疾患群をまとめた名称です。特徴的な不安症状を呈するものや、原因がトラウマ体験によるものなど、様々なものが含まれています。不安とは漠然とした恐れの感情で、はっきりした理由がないのに、あるいは理由があってもそれと不釣り合いに強く、または繰り返し起きたり、いつまでも続いたりするのが病的な不安です。 |
依存症(アルコール、薬物、ギャンブルなど) | 代表的なものに、アルコール・薬物・ギャンブル等があります。このような特定の物質や行為・過程に対して、やめたくても、やめられない・ほどほどにできない状態をいわゆる依存症といいます。 |
- 精神疾患は誰にでも起こりうる可能性がありますが、早期に発見し、早期に治療を開始することで、回復が早くなり、再発のリスクも低くなることがわかっています。
こんな生活をしています
- 薬による治療が主となるので、定期的な通院や内服の継続をしています。
- 認知の歪みに気づき、「これはいつもの不安のためだ、時間がたてば自然に治まる」などと、言葉にして自分に言い聞かせることによって認知の修正をはかるようにする方法(認知療法)などを実践している方もいます。
- ストレスにうまく対処できなかったり、緊張しがちなため、小さなストレスでも不安になったり疲れたりすることがあります。
- コミュニケーションをとることが苦手な人が多く、自分の困りごとや希望などをうまく伝えることが難しいことがあります。
サポート
無理な励ましは、本人の過剰なストレスになることがあります。本人の気持ちを大切にしながら、目の前の問題への対処を心がけましょう。
服薬の中断や多少のストレスにより、症状が再発することがあります。具体的なストレスの内容に合わせた対応や病気への理解が必要です。
不安を感じさせない穏やかな対応が必要です。相手が伝えたいことをゆっくりと根気よく傾聴するようにしましょう。
一度に多くの情報が入ると混乱するので、伝える情報は紙に書くなどして整理してゆっくり具体的に伝えてください。