1. トップ
  2. 第12回いしかわエコデザイン賞2022 プレゼンテーション

第12回いしかわエコデザイン賞2022

■ プレゼンテーション


 日 時:令和4年8月21日(日)9時30分~13時00分
 場 所:いしかわ環境フェア2022会場ステージ(石川県産業展示館4号館)


領域 応募製品・サービスの概要 応募者 プレゼン資料
製品1 里山里海の恵みを生かした「のとジン」 NTG
資料はこちら
<エコアピール>
 「能登の美しい自然を国内外の方々に広く知っていただきたい」「過疎化が 進む中で伝承されている里山里海文化を伝えていきたい」「残された日本の 原風景を日本の宝として残していきたい」という願いから、香りで表現できる クラフト・ジンを開発しました。 ゆず、かや、クロモジ、ローリエ、藻塩という5 つの能登産材料を活用して います。 柑橘系の爽やかな香りに清涼感のある森の香りが楽しめる上、飲んだ後 に塩味も感じられるユニークな味わいです。森林保護のための間伐で採取さ れたクロモジや月桂樹、また、過疎高齢化のために採取されずに廃棄されて しまうゆずやかやの実、そして、能登の海藻ホンダワラを活用し、森林保護 の地元の間伐材を使用して精製される能登島の藻塩。これらの能登の里山 里海材料を、イギリスウェールズで蒸留し、ボトリングしました。 飲み終わった後も、ボトルを楽しんでいただけるよう、美しいラベルデザイ ンにこだわりました。
製品2 地球にも肌にも優しい サスティナブルな酒粕コスメ「INAHO Sake Lees –イナホサケレス-」 合同会社YOU
資料はこちら
<エコアピール>
 「INAHO Sake Lees」は、石川県の酒蔵から買い取った酒粕を使用したコス メです。廃棄となったり、無価値で渡してしまったりする酒粕を新しいも のに変えて販売しています。酒粕は栄養価ももちろんですが、お肌にも良 い成分がいっぱい含まれています。そこを活かして全て自然由来のもので 地球にもお肌にも優しいをコンセプトに作りました。無駄な梱包を避ける ために使用したのはサトウキビの搾りかすをパルプにしてできたバガスパ ルプを使うことにしました。つまり、「INAHO Sake Lees」は使うだけでフ ードロスを減らし、自然も循環しています。中身もパッケージも搾りかす でできていますが、カスはカスでも地球にも肌にも優しく、普段使うだけ でSDGs に参加できるコスメです!
製品3 綿布とみつろうで作った自然素材でエコな「みつろうラップ」 ロゼッタワークス株式会社
資料はこちら
<エコアピール>
 みつろうラップは、布とみつろうで作った自然素材エコラップです。天 然由来成分100%でできており、地球環境に優しい特徴を持っています。 非石油系・非プラスチック素材のため、現在の脱プラスチックの流れに 対応する代替品として注目を集めています。特に、みつろうラップは、従 来のプラスチック製食品用ラップの唯一の代替品のため、小売り店・卸売 り業者等からの需要が高まってきています。 また、包んだ野菜を長持ちさせる効果があり、野菜が傷みにくいため、 フードロスの削減にも貢献でき、また、洗って繰り返し使えるため、台所 ゴミの削減にも貢献できます。
製品4 熊による被害木から生まれたエシカルな薪「くまはぎの薪」 株式会社桑木
資料はこちら
<エコアピール>
 熊が木の皮を剥ぐ「くまはぎ」行為によって傷付けられた木を キャンプ用薪に加工し、売り上げの一部を里山整備に使用するこ とで、森の関係人口増加を目指す取り組みです。 石川県(加賀市、小松市、白山市、金沢市)では2016 年から 2020 年の5 年間で、約5ha、約3,510 本のくまはぎ被害が発生し ています。(第3期 石川県ツキノワグマ管理計画より引用)く まはぎをされると木材としての価値が激減し、そもそも木材の価 格がピーク時から約3 分の1 に下落している林業界にさらなる追 い討ちをかけています。 くまはぎが起こる要因として、放置林の増加や里山の荒廃が考 えられ、これらは土砂災害や洪水、生命体の絶滅を引き起こすた め、一般の生活者にも影響を及ぼします。 このような背景を商品と併せて発信することで、くまはぎ被害 のこと、森や林業の問題を知るきっかけを提供し、森を守るため の行動を促しています。
製品5 ヒノキの木粉を使ったバイオプラスチック製「ひのきのぷら 弁当箱シリーズ」 株式会社たつみや
資料はこちら
<エコアピール>
 日本人にとってひのきは古くから日本の建築や台所用品などで機能的で 温もりのある素材として親しみがあり人気のある木材です。その優れたひ のきですが、製材の際に出る木くずがそのまま廃棄されもったいなく、何 とか有効活用できないかと考え、開発されたのがこの「ひのきのぷら®」 です。 主にひのきの木くずなど植物性由来の成分とプラスチックが融合して出 来たバイオプラスチックです。この素材を弊社の主力製品である弁当箱に 活用することで、ひのきの高い抗菌効果が発揮され、かつプラスチックの 使用量を抑えた環境に優しい商品として販売しています。
製品6 太陽光×里山×伝統工芸を身近に感じる「金箔の小枝入りソーラーランプ」 株式会社エイチツーオー
資料はこちら
<エコアピール>
 石川県内で里山保全のために採取した木の枝に、県の伝統的工芸品で ある金箔を手仕事であしらいました。その枝をフェアトレードによって 作られる瓶型ソーラーランプ内に飾りました。蓄えた太陽エネルギーか ら生まれる柔らかな光が金箔の小枝に反射して優しく光を広げます。夜 の食事や読書の手元に、キャンプなどアウトドアのシーンに。災害時の 非常用ライトにも。 多様な生き物の生息空間となってきた里山。従来、里山では薪を採り、 雑草を刈り環境が維持されてきました。草木が放置され日光を遮るよう になると、新しい草木が生えにくくなり、土壌がもろくなり、里山の環 境は悪化します。この枝を採取するため里山に人が入ることで、クマや イノシシなどの生息拡大防止にもつながります。 太陽光の自然エネルギーを利用しており、このライト 1 基で世界は変 わらないものの、カーボンニュートラル実現を身近に考える小さな灯と なることを願っています。
製品7 麻とコーヒー豆皮を使った環境にやさしい「コーヒーあぶらとり紙」 箔一産業株式会社
資料はこちら
<エコアピール>
 あぶらとり紙は元々金箔をつくる工程で生まれた「副産物」であり、金 箔屋での役目をおえると「ふるや紙」と呼ばれ、化粧後のあぶら浮きを押 さえる高級化粧紙として愛されてきました。 箔一のあぶらとり紙は、45 年前から原料に「マニラ麻」を使用し、木材 パルプは使用しておりません。マニラ麻は多年草であり2~3年で収穫可 能なため環境に優しく、使用後も土の中で分解されます。 この金箔打紙製法の伝統的技法を用いて、石川県内で捨てられている素 材を組み合わせることで、あぶらとり紙にさらになる付加価値を見出す チャレンジとなります。 今回は石川県内のコーヒー企業に協力いただき、「チャフ」と呼ばれる コーヒーの豆皮を紙に漉き込みました。チャフはコーヒー豆に入ってしま うと味が落ちてしまうので取り除く必要があるのですが、取り除いた後に 有効に活用すれば、まさに一石二鳥のメリットを受けることができます。 チャフが含まれるコーヒーかすは消臭効果が高いとされるため、あぶらと り紙に配合することで消臭効果が期待できます。
製品8 手作業によるエコな牛首紬の端材を用いた「加藤改石がま口シリーズ」 加藤手織牛首つむぎ
資料はこちら
<エコアピール>
 加藤手織牛首紬は、2匹の蚕が作る「玉繭」を緯糸として使い、独自の 丈夫な生地を織り上げ日本三大紬の一つに数えられています。製糸から白 生地を制作する工程ではほとんど機械をいれることができず、大部分が手 作業。はたおり機は現在も両足交互の足踏み式を使用しており、両手、両 足の力配分、タイミングが牛首紬の独特の風合いを作り出しており、電力 を使わない製造過程自体がエコ商品ということができます。 牛首紬は主に着物などの仕立てに使われますが、どうしても使いきれな い部分の端材が発生し、余剰資材として和小物での利用に限定されお土産 品程度の活用の方法しかありませんでした。しかしながら、反物と同じ品 質で作られており、付加価値の高い商品として活用できないか考えまし た。 今回は、これまで高級な牛首紬の着物を購入することができなかった ターゲットへ向け未利用端材を活用し、がま口シリーズ「コインケース」 「ミニバッグ」「クラッチバッグ」として商品化し、着物をおしゃれに楽 しむ層、着物は着ないけれどおしゃれな和小物が好きな層に向けて、2021 年に商品化し、オンライン・百貨店のポップアップショップにて販売をし ています。
製品9 能登の恵みをアップサイクル「牡蠣ペースト」 株式会社o.f.s.
資料はこちら
<エコアピール>
 傷のある牡蠣や小さい牡蠣は、見た目の問題で出荷できなくなります。 こういった商品は規格外やB級品として手ごろな価格で販売したらと言わ れることもありますが、今までは、家で食べたり、従業員の方に分けてい ました。 そのため、無駄にはしていませんがせっかく愛情をかけ育てた牡蠣を もっと良い活用方法はないかと、自分が牡蠣の養殖を始めた時から考えて きました。 上記で記した牡蠣は出荷に満たない牡蠣ですが、良いところは何かと考 えると、食べても問題なく美味しいということです。その良さ(美味し い)という良いところがあるので、そこを活かして商品開発に取り組み、 「牡蠣ペースト」を作りました。
サービス1 再生可能な木材の利用を促進しカーボンニュートラルを目指す世界初の技術「改質水と抗火石の高速木材乾燥技術 woodbe」 フルタニランバー株式会社
資料はこちら
<エコアピール>
 木材業界ではウッドショックに伴う外国木材不足、カーボンニュートラ ル・SDGs など環境間題への取組の加速から再生可能な資源である国産木 材が注目を浴びています。ですが、国産木材は乾燥工程の難しさが利用促 進のボトルネックとなっております。 woodbe は、この課題を解決し商品化サイクルを加速させ国産材利用を促進 し、持続可能で豊かな循環型社会作りを目指すサービスです。 この事業は既設の木材乾燥炉に改質水製造装置と抗火石を加えた世界初 の木材乾燥技術です。丸太を伐採後、通常必要な天然乾燥を必要とせず人 工乾燥時間も約 1/2 と大幅に短縮でき、商品化を極限まで早めることが 出来ます。また板の反り・割れを抑え、歩留りが向上し廃棄量が減少し有 効活用ができます。更に大量に必要な置き場の解決や重油燃料削減に繋が ります。 現在、木材業者への技術販売を展開している他、乾燥依頼を受付けています。
サービス2 使用期間を延ばすリユースパソコン事業「パソクル」 株式会社DREAM WORKS
資料はこちら
<エコアピール>
 リユースパソコンのパソクルでは、主に企業で使用しなくなったパソコ ンを再活用します。データを初期化し、部品交換した後、店舗や弊社EC サイトにて販売しつつ、10台販売する毎に1台を児童養護施設等に寄付 するサービスになります。 使わなくなったパソコンは廃棄され電子ゴミとなり、その中には鉛、水 銀、カドミウムなどの有害物質や、温暖化の原因となる温暖効果ガスであ るフロンガスを含むものも多いですが、パソクルは、このサイクルに一石 を投じ、パソコンの使用サイクルを伸ばすことで電子ゴミの削減に貢献し ています。 また、パソクルにてパソコンを購入することで、パソコンが必要な子ど も達へパソコンを届け、パソコンを使って誰もが学べる世界を作っていきます。
サービス3 破損したグラスを伝統工芸でアップサイクル「九谷焼SDGsシリーズ」 清峰堂株式会社
資料はこちら
<エコアピール>
 思い入れのあるワイングラス。ステム部分の破損によりガッカリする事 が、よくある事と思います。 そこで、ボウル部分と台座部分の破損していない部分を利用し、ジョイ ント部分に九谷焼磁器で繋ぎ、リユースしようというサービスです。 お好みによりワイングラスからテーブルライトにしたり、ガラス部分に 絵付をしたり、サンドブラストにより模様や文字を入れたりするサービス も取り入れようと考えています。 環境に優しい取組を楽しく、身近な商品で気軽に浸透していければあり がたいと考えます。
サービス4 雑草や食品ゴミから都市ガスと電気を生み出す「牛の胃の微生物を使用した再生可能メタン発酵システム×防災ビール」 石川県立大学
(非公開)
<エコアピール>
 雑草や農業残さを、牛の胃の微生物の活用により発酵・メタン生成 し、燃料や電気として利用する資源循環型発電システムである。 道の駅・産直市場等に設置した場合には、①農家に農作物と一緒に 農業残さを持ってきてもらう、②システムで発酵・生成させたメタン を調理用ガスや電気として利用(災害時には炊き出しやスマートフォ ン充電に活用)、③発酵残さは肥料として農家へ無償還元、 と廃棄・輸送・処理・処理後の各段階で事業者・農家・地域住民・環 境に利点があり、小さなエリアで循環が完結し、防災機能も備えてお り、SDGs を推進できる。 また、これまで農業廃棄物等焼却に使われていた重油や調理用ガ ス・電気にかかる化石燃料を削減でき、脱炭素にも貢献できる。 さらに、発酵残さを肥料としてビールホップを栽培し、ビールを醸 造している。防災研究から生まれたため「防災ビール」と名づけ、ラ ベルには、雑草のメタン発酵で「温かい食べ物」「夜の灯り」「電 気」が手に入る物語を描いた絵をあしらい、QR コードにアクセスすると雑草を用いた防災研究も理解できるようにして、市民に雑草がガ ス・電気に変換できることを知ってもらえるようにしている。
サービス5 戸建賃貸住宅×太陽光発電で脱炭素「Re Earth casita 地球を再生する家」 ハチドリソーラー株式会社・ラクラス株式会社
資料はこちら
<エコアピール>
 Re Earth casita 「地球を再生する家」は自然エネルギー100%の社会を 実現するために、企画した太陽光を標準装備した新しい戸建賃貸住宅にな ります。 入居者様は発電した電気を使うことができ、余剰電力は売電し家賃から 割引されます。 日頃から100%再生可能エネルギーを利用した生活を送ることを目指 し、これまでの「太陽光発電は持ち家だけ」という固定概念を壊す新しいエコ型住宅の形だと考えています。
サービス6 脱炭素とレジリエンス強化を同時実現する省エネオフィスビルづくり アール・ビー・コントロールズ株式会社
資料はこちら
<エコアピール>
 アール・ビー・コントロールズは、2050 年カーボンニュートラルの実現 に向けて貢献できるよう、さまざまな活動を通じて努めていきます。 その第一歩として、2021 年4 月、地球環境に配慮した建築仕様で認証さ れたネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)として本社を増築しまし た。設備選定の際には、省エネ性の観点だけではなく、レジリエンス強化 の観点でも考慮し、都市ガスを使用した高効率空調機器を導入することで エネルギーが分散され、自然災害におけるBCP 対策の強化にもつなげまし た。 また、2022 年4月より、本社の使用電力をCO2 排出量ゼロの環境価値を 付加した100%再生可能エネルギーへと移行しました。 これにより、『太陽光による創エネルギー』と『自然災害時において強 靭性の高いエネルギーインフラである都市ガス』と『再生可能エネル ギー』の3つのエネルギーを組み合わせることで、脱炭素化と高いレジリ エンス性を合わせ持つZEB を実現することができました。
サービス7 地域に眠る木材や建具を再活用した家具や空間の製作 Suzu Woodworking Studio
資料はこちら
<エコアピール>
 現在、多くの製作所では、流通にのって規格化された建材や木材を購入 して家具や空間を製作するスタイルがほとんどかと思います。 私は、地域にある素材(地元材、古材、古い建具)も貴重な素材と捉えて家具を製作し、その家具を配置して空間を製作しました。 流通や情報が発達した現在では、都市でも地方でも出来上がる空間に大 きな差はないように感じています。このように身近な素材を見直し、活用する事でその地域にしかない特徴的な空間が出来るのではないかと思っています。

(プレゼンテーションの様子)

 

 

問い合わせ先

石川県生活環境部温暖化・里山対策室

〒920-8580 石川県金沢市鞍月1丁目1番地
 TEL 076-225-1462 FAX 076-225-1479  E-mail:ontai@pref.ishikawa.lg.jp

公益社団法人いしかわ環境パートナーシップ県民会議
(県民エコステーション)

〒920-8203 石川県金沢市鞍月2丁目1番地
 TEL 076-266-0881 FAX 076-266-0882 E-mail:info@eco-partner.net