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第10回 いしかわエコデザイン賞2020



 2020年(令和2年)11月27日(金)、いしかわエコデザイン賞2020の受賞製品・サービスを決定しました。

■ 受賞製品・サービス


 受賞製品・サービスの紹介ポスターを掲載しています。
 紹介ポスターは、表示に時間がかかる場合があります。

<製品領域:6件>


受賞製品名 受賞者
審査委員コメント
大 賞 mebuki 椀 株式会社匠頭漆工
 これまで廃棄されてきた節入りの木地を、独自の加工技術により、縁起物のお椀として仕立てたものです。歩留まりの向上に資する点に加え、漆器業界における節入りの価値向上への願いが込められている点を高く評価します。また、製品コンセプトのみならず工芸的な美しさも兼ね備えており、国内外での市場拡大が十分に期待できます。
金 賞 兼六園菊桜染 加賀友禅 友禅空間 工房久恒
 散り落ちた兼六園菊桜の花弁から色素を抽出し、友禅染着物に活用したものです。歴史や物語性のある石川ならではの植物に着目し、先端的な染色技術と伝統的な工芸技術を見事に融合させるとともに、染色廃液の環境負荷低減に配慮している点を高く評価します。今後は、汎用性の高い技術を活かして、地域資源を用いた更なる商品開発に期待します。
銀 賞 BIP Smart 株式会社PFU
 これまで紙帳票で行っていた記録管理を、タブレット端末上の電子帳票において手書き感覚で簡単に入力するためのソフトウェアです。スキャナ技術で圧倒的な実績を有する企業ならではの最先端のユーザビリティを取り入れた提案であり、県内多くの中小規模の製造工場における現場作業での省力化・省資源化に大きく貢献できる点を評価します。今後の更なる普及に期待します。
銅 賞 大麦ストロー 株式会社ロータスコンセプト
 小松の特産品である大麦のわらを使用した、素朴で昔懐かしいストローです。世界的な使い捨てプラスチック廃止の時流の中、消費者意識が変わるきっかけになることを願い、「捨てるものは出さない」という明確なコンセプトのもと、環境に最大限配慮している姿勢を評価します。全国にも波及して欲しい、意義ある取組であり、今後も末永く応援したい。
銅 賞 能登上布 ひんやりマスクカバー 株式会社山崎麻織物工房
 伝統的な手織り麻織物の規格外端布から作られたマスクカバーです。マスクが感染予防の生活必需品となった時勢に合う企画であることに加え、能登上布の継承のため積極的に商品開発や販売展開に取り組んでいる点を評価します。生産体制を強化し、今後の更なる市場拡大に期待します。
フューチャー賞 伝統工芸ナビゲーションパネル キリヤマ / フロッグスピリッツ株式会社
 不要となるカーナビ周りのパネル部分を漆や沈金で装飾して再利用するものです。車の内装に工芸技術を取り入れることにより、高級感を演出し、個性を表現するというアイデアを評価します。今後は、耐候性や耐退色性等の実証実験によりデータを蓄積し、更なる製品改良を期待したい。

<サービス領域:6件>


受賞サービス名 受賞者
審査委員コメント
大 賞 菊炭の山里づくり運動を通じた里山保全と未来につながる地域デザイン NPO法人奥能登日置らい / 大野製炭工場
 少子高齢化が深刻な奥能登・珠洲において、炭やきを持続可能な産業とするために、良質な茶の湯炭の生産、炭材となるクヌギの耕作放棄地への植林、荒廃した里山の保全活動などを長年にわたり行っています。これは地域資源を活かした三方よしの循環産業モデルであるとともに、持続的な発展を目指す地域ブランドの好例となることを高く評価します。今後は国内外に積極的に発信していくことを期待します。
金 賞 能美をフィールドとした資源再生へ 株式会社日本海開発
 能美市内において、行政、学校や地域住民等と協力・連携することにより、地域レベルで資源循環を完結させているサービスです。一企業でありながら、地域の物質循環インフラとしての立場で事業展開していることに加え、社会貢献の範疇を超え、SDGsの目標達成に向けて地道に努力している姿勢を高く評価します。今後も着実に継続して欲しい取組です。
銀 賞 共助の輪を形にしたコスメ商品の開発と価値共創システムの展開 さんのきファクトリー合同会社
 従来捨てられていた国造ゆずの果皮を活用したコスメ商品を、「農薬不使用」という付加価値をつけて販売し、売上の一部を還元する仕組みを作ることにより、生産者を応援する取組です。地元産ゆずの潜在的な価値を、商品化により顕在させ、消費者、企業や大学等から様々な支援を獲得してきた高い企画力を評価します。今後の更なる事業展開に期待します。
銅 賞 穴水産 「焙煎 鹿波椿茶」 鹿波椿保存プロジェクト
 生産地・穴水と消費地・東京の産官学連携を通じて、椿自生地の保護や製茶文化の伝承、関係人口の創出・拡大といった地域課題を、「椿茶」商品化により解決しようとする試みです。地域おこしの手本とも言える有意義な取組であり、地域の持続的発展に貢献している点を評価するとともに、今後も活動の輪が更に拡がることを期待します。
里山里海賞 能登島ドジョウ 株式会社ファーム・エンジン
 能登島温泉の未利用熱エネルギーを、ドジョウ養殖の温度制御に有効活用している取組です。里山資源としてのドジョウが激減している現状において、養殖期間の短縮及び通年での安定出荷を可能にした本システムは画期的であり、ドジョウの地産地消に貢献している点を評価します。今後は、県内各地の未利用熱を利用した更なる事業拡大に期待します。
資源循環賞 資源ロス・ゼロから考える事業の創出と連携 革仕事のお店 tasola
 工房で発生する革の端切れを余すことなく利用し、地域活性化に貢献していこうとする取組です。高齢者に配慮した働き方を提案するとともに、地元企業の協力を得ながら活動の輪を拡げている点を評価します。今後の新たな商品開発や事業展開に期待します。


問い合わせ先

石川県生活環境部温暖化・里山対策室

〒920-8580 石川県金沢市鞍月1丁目1番地
 TEL 076-225-1462 FAX 076-225-1479  E-mail:ontai@pref.ishikawa.lg.jp

公益社団法人いしかわ環境パートナーシップ県民会議
(県民エコステーション)

〒920-8203 石川県金沢市鞍月2丁目1番地
 TEL 076-266-0881 FAX 076-266-0882 E-mail:info@eco-partner.net