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第10回 いしかわエコデザイン賞 2020


■ 応募製品・サービスの紹介


 書類による一次審査を通過した応募製品・サービスの紹介ポスターとアピールポイントを掲載しています。
 紹介ポスターは、表示に時間がかかる場合があります。

領域 応募製品・サービス名 応募者 状況
アピールポイント
製品
1
伝統工芸ナビゲーションパネル キリヤマ/
フロッグスピリッツ株式会社
試作段階
2020年6月
 この製品は、自動車ディーラー等において、不要となったカーナビの化粧パネルを再利用し、漆塗り・沈金を施した製品です。
 新車のカーナビでは、デフォルトで「7インチ+化粧パネル」となっていますが、ユーザーの好みで納車前に9インチに変更することがあり、その際、化粧パネルは未使用の状態で不要の物となります。
 このままでは、化粧パネルはパーツとしての需要だけであるが、漆塗りという伝統工芸で付加価値をつけ、これまでにない全く新しい製品に生まれ変わらせることができます。
 試作品は、星空をイメージしたものであるが、星に蓄光材を用いているため、夜間やトンネル内では幻想的に光る仕様であり、華やかさを演出しています。ユーザーの好みで、様々な模様にカスタマイズできます。
製品
2
兼六園菊桜由来の染料を使用した手描き加賀友禅訪問着 友禅空間 工房久恒 試作段階
2020年6月
 水質汚染の原因となる化学染料を使用せず、植物由来の天然染料を使用したエシカルな「加賀友禅訪問着」を開発しました。
 これまでも天然染料で染めた商品は存在していましたが、染色工程の所要時間や耐光性など実用面で大きな課題があり、本格的な商用化には至っていませんでした。
 しかし、この度、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)の増田研究室の協力を得て、兼六園で発見された兼六園菊桜の花弁から染液を抽出し、筆彩色可能な染料を開発。彩色から地染まですべての行程において、兼六園菊桜の染液で染めることに成功し、「兼六園菊桜染料による加賀友禅訪問着」が完成しました。
 本商品の開発は、染色排水の無害化につながるだけではなく、従来は廃棄するだけであった植物を再利用するため、新たな価値・ストーリーを創造するものです。
 この一連の取組「染色排水の無害化を切り拓く最先端の草木染め」は、昨年度、「STI for SDGs」アワードにおいて文部科学大臣賞を受賞しました。
製品
3
BIP Smart 株式会社PFU 発売済
2020年3月改良
 「BIP Smart」は、現場で使っている紙などの帳票レイアウトをそのまま、簡単に電子帳票化し、タブレット端末等で利用することができるソフトウェアです。
 現場の業務効率化、業務品質向上、ペーパーレス化による働き方改革に貢献します(SDGs貢献)。
 ・業務効率化:業務の効率やスピードアップに貢献
 ・業務品質向上:現場での入力ミスや入力モレによる手戻りを防止
 ・ペーパーレス化:ペーパーレス、印刷や保管など様々なコストを削減
製品
4
廃棄されてきた材料を使い、より価値を高めた「mebuki 椀」 株式会社匠頭漆工 発売済
2017年9月
 芽節入りの木地を使った器です。
 漆器業界では、木の節が入っているものは傷物として扱われ、製造段階や検品段階で廃棄されます。その割合は材料全体の1割~2割ほど。理由は「節部分は硬くて刃が傷みやすく挽きづらい」「節からヒビが生じ、水漏れしてしまうことがある」「色が節のない商品と並べると目立ってしまうため、商品として扱いづらい」などです。
 そもそも節とは、木が新しく芽を出し、枝を伸ばすための源であり、木には必ずあるものです。加工しづらいほど硬いのは、生命力が詰まっているからです。匠頭漆工では、この芽節を含んだものあえて使い、「mebuki 椀」として展開しています。
 このmebuki により「木の節が廃棄の対象ではなく、価値のあるものへと変わる」という新しい認識が業界全体に芽生えて欲しいと願っています。
製品
5
能登上布 ひんやりマスクカバー 株式会社山崎麻織物工房 発売済
2020年5月
 伝統的夏着物「能登上布」の唯一の織元工房の職人技から生まれる手織りのマスクカバーです。天然素材である麻(ラミー)ならではの自然で優しい涼感とともに、シャリっとした質感で軽い付け心地、これからの季節にぴったりな上質なアイテムです。
 落ち着いたモダンな色合いや着物の縞模様の入った端布を利用して製作しているため、能登上布の質はそのままに、ファッションの一部として日常でおしゃれをお楽しみいただけます。
製品
6
土から生まれ、土に還る「大麦ストロー」 株式会社ロータスコンセプト 発売済
2019年7月
 <始めたきっかけ> ウミガメの鼻にストローが刺さっている動画をきっかけに、海洋プラスチックごみ問題を解決する一助となる商品を企画したいと思い、本製品の作成に取り組みました。
 <製品の特性・アピールポイント> 大麦の一大産地である石川県小松市にある有限会社嵐農産の大麦の刈り取り後の麦わらを提供頂き、小松の地域・就労支援施設の方々と共に刈取り後の作業・加工をしております。
 私たちの作る大麦ストローは、使用後肥料として土にまぜ土に還す、そもそもゴミを出さないゼロウエイストな商品です。
 敢えて、最先端の科学技術も素材も使わない「土から生まれて、土に還る」プラスチックストローに変わる究極のエコストローです。
サービス
1
資源ロス・ゼロから考える事業の創出と連携 革仕事のお店 tasola 提供済
2020年2月
 革の端切れを利活用したモノコトづくり:革製品を製作する際に余ってしまう材料を利用し、地域産業の一助となる「商品開発」や「廃材活用」に取組み、資源ロス・ゼロからプラスの地域経済成長を目標とした活動です。
 革工房では、創業から人や環境に優しいとされる「植物性タンニンなめしのクロムフリー革」のみを使用しておりましたが、今回は端切れの活用について着目し、事業を行なっております。高齢化が進む能登人や和倉温泉旅館そして地域企業とともにSDGsの目標を定め、連携して資源を有効活用しながら地域活性化になるよう展開しています。資源ロス・ゼロから始まる事業は各パートナーがもつ特色を活かしたプラス成長になると期待しています。
 ◇商品開発:革のコードストラップ、スマホスタンド(キーホルダー)
 ◇廃材活用:七尾市中島の製紐会社で使用する金属部品は、普段サビを磨くため牛革を購入し裁断していたが、革工房や本事業で製作した廃材は既に細かくなっており適材適所となる材料です。これを提供することで資源ロスだけでは無く最後まで使い切る再活用となります。
サービス
2
地元の共助の輪を形にしたコスメ「WANOWA シリーズ」による地域資源の価値共創商品の開発 さんのきファクトリー合同会社 提供済
2018年4月
 能美市国造地区で1980年から農薬を使わず育てられてきた「国造ゆず」を残したいとの思いから全国的にも栽培が少ない「多田錦」という品種のゆずを精油に精製し、コスメ商品の発売元である株式会社キャライノベイトの「WANOWA シリーズ」に展開する企画をした。
 元来、国造地区では生産者だけでなく、地域住民が農薬不使用を維持するための共助の輪が根付いていた。この共助の輪を、国造ゆずを使うすべての取引業者にまで広げる橋渡しとして、商品の売上の2%を国造ゆずの持続的な生産を支援するために寄付する協定を生産者と締結した。
 この資金は国造ゆずを使う企業それぞれがもつ強みを国造ゆずの生産力向上に活かし、ブランド共創を行うソフト面の活動に使用されている。
 現在、次世代木の植樹の輪、新たな生産人材の輪、共創を申し出る新たな企業の輪、地元大学の研究支援の輪、生産地ファンの消費者の輪という共助の五輪が産地全体の発展に寄与する。
サービス
3
能登島ドジョウ 株式会社ファーム・エンジン 提供済
2019年12月
 屋外ドジョウ養殖では、稚魚から成魚になるまで平均1年半かかります。それはドジョウの成長に必要な最適水温(25~28℃)を夏から秋の限られた期間しか維持できないためであり、低温時は魚病等を避けるため泥に潜り冬眠するからです。したがって、ドジョウを常に最適水温で養殖できれば、健康で安定的な成長が望めます。
 当社では、能登島温泉の余剰熱でドジョウ養殖水を通年にわたり加温し、成長を早めたことで、養殖期間を半年に短縮することができました。
 この技術により、未利用エネルギーの有効活用、養殖期間の短縮、無泥養殖による捕獲の簡素化等、生産効率の向上を見込むことができます。
 さらに、遮光ビニルハウスと簡易シート池を採用したことで、冬の保温と夏の気温上昇抑制による人の作業環境の改善が図られます。
 また、IoT 活用によるカメラ、給餌機の稼働、水質センサーによる測定は、遠隔操作が可能であり、無駄な人の移動や人件費削減等にも貢献します。
サービス
4
能美をフィールドとした資源再生へ 株式会社日本海開発 提供済
2018年4月
 当社は、日々「廃棄物の適正処理」に取り組み、地域の皆さまへ安全・安心を届けることで住み続けられる生活環境を提供してきました。
 世の中から廃棄物がなくならない限り、私たちの仕事はなくなりません。私たちは単なる廃棄物の処理だけでなく、地域の方々が気軽に利用できるリサイクルステーションの設置、給食残渣を使った有機肥料づくり等、循環型社会の形成に向けた様々な取り組みを行っています。地域資源を活かしたビジネスの振興が、地域経済の足腰を強くしていきます。
 また、当社ではSDGsを推進しながら、社員の環境保全や社会貢献に対する意識を高め、目標に向けて行動できる組織風土づくりを進めています。企業理念である「地球環境を能美から変える」を合言葉に、地域の皆さまと一歩ずつ着実に進めていきます。
サービス
5
菊炭の山里づくり運動を通した里山保全と未来につながる地域デザイン NPO法人奥能登日置らい/
大野製炭工場
提供済
2010年10月
 地元企業や地元住民と協同し、耕作放棄地へクヌギを植林することで、能登における炭やきの復興と荒廃した里山の再生に取り組んでいる。
 2019年に開催した「菊炭の山里づくり運動」には、市内小中学生、市外高校生、金沢からの一般ボランティア、地元住民など156人が参加し、200本のクヌギを植林した。また、環境教育として事前に植林活動を通して里山がどのように保全されるかを説明。植えたクヌギがどのような炭になって使われるかを体験してもらうため、金沢の茶人団体に協力いただき、植林終了後にお茶会も開催した。
 実際に、どの程度CO2が削減されているかは大野製炭工場が調査し、化石燃料を使用した現代の製炭方法でも、大気中のCO2削減に貢献していると判明した。山里づくり運動による里山保全と環境教育を通して、当NPOの活動拠点である日置地区が未来につながる地域となるよう、企業、行政、地元住民と協同して持続可能な地域をデザインしている。
サービス
6
里山の自然と伝統を未来へつなげる!穴水産「焙煎 鹿波椿茶」 鹿波椿保存プロジェクト 提供済
2020年3月
 穴水町鹿波地区に、自生する「ヤブ椿の群生地」があります。
 里山の景色を未来に残したい!という地域の想いから、この商品が生まれました。
 自生地の保護を大切にし、里山保全のための間伐材を利用した、商品開発から販売・宣伝まで、一貫した産官学の地域連携を通した製造プロセスは、これからの環境保全、地域社会への貢献につながる人材育成、交流人口の拡大など、商品そのものだけにとどまらない、新たな価値を生み出しています。
 また、穴水町に伝わる鋳物文化や製茶についての伝統を守ることで、次世代に受け継ぐ持続可能な地域づくりを目指しています。
 テスト販売や試飲会などを継続的に行い、鹿波椿保存会、穴水高校、大妻女子大学(東京)との域学連携をきっかけに2020年3月より東京での販売も開始。
 昨今の「モノ」だけでは売れない社会において、環境保全やそこにある取り組みの物語を伝え、これからの消費者の行動意識に合わせた、継続的な商品販売を行っています。

 ※「アピールポイント」の記載は応募申込書の内容を転記したものであり、事務局は内容の適正を確認しておりません。


問い合わせ先

石川県生活環境部温暖化・里山対策室

〒920-8580 石川県金沢市鞍月1丁目1番地
 TEL 076-225-1462 FAX 076-225-1479  E-mail:ontai@pref.ishikawa.lg.jp

公益社団法人いしかわ環境パートナーシップ県民会議
(県民エコステーション)

〒920-8203 石川県金沢市鞍月2丁目1番地
 TEL 076-266-0881 FAX 076-266-0882 E-mail:info@eco-partner.net