目が見えないと困ることを考えてみよう

目の見えない人が生活のなかで困ることは、どんなことが思いうかぶでしょうか。たくさんイメージできると思います。見えるということは、わたしたちの毎日の生活のなかで一番重要なことかもしれません。学校へ行くこと、本を読むこと、友だちと遊ぶこと、見えないとできないことがたくさんあります。ふだん生活しているなかで、見えないと困ることを考えてみましょう。

まちなかを歩くとき

まちなかは危険なことがいっぱいです。横断歩道、線路、階段、小さな段差でも大きな事故やケガにつながります。歩道には自転車や人、水たまりのような障害物もあります。毎日歩く道は慣れているかもしれませんが、初めて歩く道は何も分からなくて不安です。

ご飯を食べるとき

茶わんを持ってはしを使って、おかずをつまみながらご飯を食べる。簡単なことのように思えるこうした日常の行動ができないことがあります。食事の内容、茶わんやお皿の位置も見えないと分かりません。鼻で感じるにおいも食事のための大事な情報ですね。

トイレに入るとき

使い慣れたトイレだと問題ないかもしれませんが、初めて入る公衆トイレではどうでしょうか。どこに便器があるか、トイレットペーパーやレバーの位置も分かりません。便器の場所を手さぐりで確認するのは、衛生的によくないのでさけたいです。

電車に乗るとき

目の見えない人にとって、駅は最も不安な場所の一つです。ホームから落ちて電車にひかれる事故もあります。階段や段差も多く、駅や電車の中の人混みも大変です。駅には時刻表、路面図、運賃など見えないと分からない情報もたくさんあります。バスとのちがいも考えてみましょう。

勉強するとき

目の見えない人は本を読んだりノートに書いたりできないので、点字や音声を使います。大きな文字だと読める人は、文字が大きく見える拡大鏡を使うこともあります。パソコンやスマートフォンのような情報機器も文字を読み上げる機能があって、勉強したり、情報を得たりするための大切な道具になります。