当院は、石川県依存症専門医療機関・治療拠点機関(アルコール健康障害・薬物依存症・ギャンブル障害)と して、治療に取り組んでいます。
■通院治療
専門外来(アルコール外来)での診察に加えて、入院者と合同で治療を継続させるためのテーマを決めた話し合いや、「ここある」に参加します。
*▼「ここある」のご案内
■入院患者の1日のスケジュール
6:30 | 起床 |
---|---|
6:45~7:30 | 整理・整頓 |
7:30~ | 朝食・検温 |
8:45 | 朝礼 |
9:30~11:30 | プログラム参加 |
12:00 | 昼食 |
13:30~16:00 | プログラム参加 |
18:00 | 夕食 |
17:30~20:30 | 自助グループ参加のため外出(月・木)(医師からの勧めや希望あれば) |
21:00 | 消灯 |
サイコドラマ | しらふでの自己表現が目的です。前半は体操やゲームでウォーミングアップをします。後半は寸劇の形でいろいろな役割を演じます。家族などの相手の感情や立場を感じることも課題です。(主な場面設定:「酒を勧められて断る」「依存症の家庭」「入院の経緯」など) |
---|---|
作業療法 |
(手工芸等) 作業療法士のもとで、ある作品を制作することなどを通して、規則正しい生活を身につけ、忍耐力・連帯感などを養い、達成感を味わうことなどを目標にします。 (運動プログラム) 長年の飲酒や不規則な生活等により、体力が低下しています。退院後の社会復帰のためにも、必要な体力を回復させるため簡単な運動を行います。 |
服薬指導 | アルコール依存症の治療には、患者様の治療目標に合わせて抗酒剤や断酒補助剤の他、不安や不眠等の症状を軽減させる薬が用いられます。服薬に関する悩みや相談に薬剤師が対応し、安心して治療を継続できるようにサポートいたします。また、必要に応じてかかりつけ薬局と連携をはかり、とぎれのない薬物治療を目指します。 アルコール依存症の薬物療法(厚生労働省e-ヘルスネット) |
栄養指導 | 健康的な生活を送るために、退院後も断酒や節酒を継続させます。そのために必要な食生活・栄養面からのアプローチを一緒に考えます。 |
外来 入院者合同ミーティング |
断酒を継続するために、外来通院者とともにあらかじめ決められたテーマについて話し合います。 |
グループミーティング | 様々なテーマについて自分の感情、考えを素直に表現し合う時間です。他の人の考えを聞くことで、客観的に自分を見つめ直すことができます。 |
GTMACK (久里浜版 アルコール依存症のための 集団療法モデル) |
今までの出来事や物事に対する認知(=見方や考え方、価値観、認識)を検討し、その認知を変えることで、これからの行動や生活を改善していこうとするものです。そして、さらに断酒継続に必要な実践的な対処技術を学んでいきます。 |
ウォーキング(冬季は作業療法) | 健康的な生活を維持していくために、集団で助け合いながら約1時間から2時間ほど歩き、心身の鍛練を行うものです。自然に親しみ、健康的な汗を流し、良い思い出としましょう。基本的には天気に関わらず実行しますが、身体の状態などにより不参加になることもあります |
内観 | 過去から現在に至るまでを振り返り、自分の身近な人たちとの関わりの中で「していただいたこと」「してかえしたこと」「迷惑をかけたこと」の年代を追って調べ、ありのままの自分を知るものです。 |
自治会活動 | アルコール依存症という病気をもち、一緒に治療していく仲間として、規律ある集団生活を送る上で必要なものです。身の回りのことを自分で行うことで今までの家族との関係を考え、協調性を養います。 |
懇談会 | 自治会で話し合ったことや、秩序ある入院生活についての希望や意見を出し、検討します。治療スタッフ側からの連絡や問題提起も行います。 |
家族教室 | 家族を対象としたプログラムです。入院者の家族だけでなく通院者の家族も参加します。アルコール依存症という病気についての知識、治療、ならびに家族としての在り方を知ってもらいます。また家族が抱える問題を互いに出し合うことで、問題を共有し、悩みを軽減します。 *詳細はこちら ☆年間スケジュール 参加方法 |
自助グループ | 断酒を継続している人々の自主的な集まりで、AAと断酒会があります。回復した人たちの姿を自分の目で見て、話を聞く中でアルコール依存症にも回復があることを実感してもらいます。月、木の会合に参加し、カードに捺印してもらいます。自助グループは、退院後の断酒生活の重要な足がかりとなります。 |
心理検査と心理面接(箱庭療法) | 通常プログラム以外に行います。日程は別にお知らせします。
|
酒歴発表 | 入院生活の総まとめとして、退院の週に行います。今までの飲酒生活を振り返り、退院後の生活に向けて気持ちを新たにします。 |
・アルコール依存症 家族読本 著者:猪野 亜朗 発行:アスク・ヒューマン・ケア |