築城の知恵

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 壁に隠れていますが、柱と柱の間には「貫(ヌキ)」という木が横に通してあります。このヌキにはカラクリがあります。柱に彫った溝の中と貫にはそれぞれ凹凸が彫ってあり、それが柱の中で組み合わさり、それをクサビで止め、しっかりと固定してあります。従って、建物の周囲にある柱、つまり壁に接している柱は貫でつなげて固定されており、建物の構造を一体化して強くし、地震にはとても頑丈です。これを「耐力壁(たいりょくへき)」と言います。また、この壁の上には、壁板が張られています。その壁板は、柱に彫られた溝の中にはめ込まれ固定されています。これも建物の構造を強くするのに大きな働きをします。