視覚障害

どんな障害?

  • 目が見えない(全く見えない、部分的に見えない)、見えにくい(ぼやけて見える)、色の判別がしにくいなどの状態があります。
  • 目から情報を全く得られない(ほとんど得られない)人(全盲の人)と、わずかでも持っている視力を活用できる人(弱視の人)とがいます。
  • 生まれながらに視覚障害のある人と、人生の途中で病気などにより視覚障害になった人とがいます。
  • 特に、情報の取得に関するバリアを感じている人が多くいます。
  • 外見からはわかりにくいです。

こんな生活をしています

  • 目がほとんど見えない人は、音声や触覚(手触り)、嗅覚(匂い)など、視覚以外の情報を手掛かりに周囲の状況を把握しています。
  • 点字を読める人もいれば、読めない人もいます。パソコンの画面で文字を読み上げるソフトを使っている人もいます。
  • 弱視の人は、文字を拡大したり補助具を使ったりして情報を得ています。
  • 白杖を持っている人や盲導犬と一緒にいる人もいます。街中では、点字ブロックを頼りに歩いています。
  • 盲導犬は、目の見えない人・見えにくい人が行きたい時に行きたい場所へ出かけられるように、障害物を避けたり、段差や角を教えたり、安全に歩くためのお手伝いをします。

サポート

  • 周りの状況がわからなくて困っていそうなときは、突然体に触れずに、「何かお手伝いすることはありませんか?」などの声をかけてください。横断歩道や公共交通の場では、危険が伴うので特に配慮が必要です。

    • バスに乗る時に運転手さんが必ず声をかけてくれます。「一段上がりますよ」とか、降りる時「歩道との間に一段ありますよ」など教えてくれます。
    • タクシー乗り場で、前や後ろの人が、目の不自由なことを理解し、列が進んだら教えてくれることがあり、助かっています。
    • 駅にホームドアが付いたので転落の危険性が低くなりました。
    • 駅では、たくさんの人が声をかけてくれます。階段を上る前に声をかけてくれ、階段を上ったら、また別の人が声をかけてくれます。
    • 階段の端に階段認識マークがついているので、安心して降りることができました。
    • JRを乗継しながら遠方へ行く際、誘導を駅にお願いしたら、乗継駅でそれぞれ対応をして頂け、スムーズに到着できました。
  • 声をかける時には前から近づき「○○さん、こんにちは。△△です。」など自ら名乗ってください。

  • 資料は、読み上げたり、点字や拡大文字、テキストデータなどで内容を伝えてください。

    • 飛行機の中で点字の案内文が用意してありました。
  • パンフレットや印刷物は、デザインやカラーなど視認性に配慮したものにしてください。

  • 「こちら、あちら」などの指示語は使わず、「あなたの正面」「9時の方向」など具体的に説明してください。

    • 飲食店で水を持ってきてくれたときに手に触れさせて位置を教えてくれました。食べ物は3時6時9時の方向で教えてくれました。
    • ホテルのスタッフに部屋まで誘導してもらった後、部屋の中、備品(アメニティグッズ・飲料)や設備(空調・テレビ等)の操作方法まで丁寧に教えてくれました。
  • レストランでは、メニューを読み上げて内容を伝えたり、提供した食事の量や内容、食器の位置を具体的に伝えてください。

    • メニューに点字があり、とても嬉しかったです。
    • 飲食店でメニューを読んでくれました。お店の人が、「何が良いですか?」と聞くのではなく、「何系と何系があります」と、まず大項目を読んでくれ、「何系が良いです」と答えると、その部分のメニューを読んでくれました。
    • 店員が食券を買う時に声をかけてくれて、代わりに食券を買ってくれました。席まで案内もしてくれました。
  • スーパーや百貨店では、価格や機能などの表示情報を読み上げて伝えたり、実際に触れてもらって形状や手触りを確認してもらってください。

    • 店員がついて一緒に買い物をしてくれます。買い物する度に、店員が介助してくれます。
    • 店員が手を引いてくれて、商品棚にぶつかったりしないように案内してもらっています。
  • 点字ブロックの上や通路などには通行の妨げになる物を置かないようにしてください。

    • 駅で、点字ブロックと柱の間があいていたので歩きやすかったです。
  • 盲導犬は、道路交通法や身体障害者補助犬法という法律でも認められており、視覚障害のある人と一緒に電車やバスに乗ったり、お店などに入ったりすることができます。利用を断ることはしないでください。

    もっと知ってほじょ犬(PDF)