高次脳機能障害

どんな障害?

  • 病気(脳梗塞やくも膜下出血などの脳血管障害)や、事故によって脳が損傷することで言語、認知、記憶などの機能に障害が生じます。
  • 外見では障害がわかりにくく、「見えない障害」とも言われています。

主な症状

記憶障害 ・物の置き場所を忘れる。
・新しいできごとを覚えられない。
・同じことを繰り返し質問する。
注意障害 ・ぼんやりしていて、ミスが多い。
・ふたつのことを同時に行うと混乱する。
・作業を長く続けられない。
遂行機能障害 ・自分で計画を立ててものごとを実行することができない。
・人に指示してもらわないと何もできない。
・約束の時間に間に合わない。
社会的行動障害 ・興奮する、暴力を振るう。
・思い通りにならないと、大声を出す。
・自己中心的になる。

こんな生活をしています

  • 外見からは分かりにくいため、周囲の人からも理解されず、本人や家族が不安や悩みを抱えていることが多いです。
  • 感情コントロールができず対人関係がうまくいかなくなることがあります。
  • 認知障害に対処するための認知リハビリテーションや、心理カウンセリング、薬物治療を受けたり、日常生活に必要な動作の訓練などにより、社会復帰している人もいます。

サポート

  • 記憶障害の人へのサポートの一例
    約束や予定を忘れてしまったり、何度も同じことを繰り返し聞いてしまうことがあるので、自分でメモを取ってもらい、双方で確認するなど工夫しましょう。

  • 注意障害の人へのサポートの一例
    短時間なら集中できる場合もあるので、こまめに休憩を入れるようにしてください。

  • 遂行機能障害の人へのサポートの一例
    段取りを決めて目につくところに掲示したり、チェックリストで確認したりできるようにしてください。

  • 社会的行動障害の人へのサポートの一例
    感情をコントロールできない状態にあるときは、上手に話題や場所を変えてクールダウンを図りましょう。

  • 高次脳機能障害とは
    https://www.pref.ishikawa.lg.jp/koujinou/toha.html