石川県立こころの病院

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蔦

SST(社会生活技能訓練)のご紹介

SST(社会生活技能訓練)とは?

SST(社会生活技能訓練)

SSTの目的は、自分の気持ちや考えを、相手にうまく伝えられるようになることです。自分なりの方法で、より良いコミュニケーションができるよう、スタッフや他の患者さんと一緒に、練習&実践を行います。当院ではおもに看護師、作業療法士、精神保健福祉士、臨床心理士などがスタッフとして参加します。

取り組みの紹介(ある日の患者Aさんの例)

  • 大きな目標:相手の言葉で傷ついたりイライラしても、うまく対処できるようになりたい。
  • まず実現させたいこと:Bさん(友達)とついケンカしてしまう。でも、本当は自分の気持ちを分かってもらいたいし、すぐ怒る自分も悪いなと思うので、自分から仲直りできるようになりたい。
  • 今回練習する具体的な場面:Bさんとケンカした次の日の夜、AさんからBさんに電話をかけて仲直りする。
  • 練習相手(Bさん役):スタッフCさん。
  • AさんがBさん役に言う言葉:「昨日はあんなことを言われて腹が立った。でも自分もすぐ怒って悪かった。ごめん。」

練習してみて良かった点、さらに工夫してみる点を確認したら、Aさんは実際の場面(Bさんとケンカした次の日の夜)で実行してみます。そして、どうだったかを次回のSSTで報告してもらいます。練習と実行を繰り返すことで、Aさんは自分の目標に近づくことができます。

患者さん・ご家族の方へ

自分の気持ちがうまく伝わらなくてしんどいな、と思う時、SSTを使ってみると、前より伝わるようになって、ちょっと楽になるかもしれません。スタッフと一緒に取り組んでみませんか。

SSTをやってみたい方へ

主治医や受け持ちの看護師など、当院のスタッフまでお気軽にご相談ください。