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【報告】平成28年3月12日(土):世界農業遺産シンポジウム −未来につなぐ能登の生業- を開催しました

 世界農業遺産「能登の里山里海」では、長年にわたる人々の暮らしの中で多種多様な生業が営まれてきました。これまで培われてきた伝統ある生業を後世に継承し、さらに地域活性化につながる新たな生業を創出するには、今後どういった取組が求められるのかについて、参加者の皆様とともに考え、能登のさらなる振興につなげることを目的として、標記シンポジウムを開催しました。

 

挨拶(西川 県里山振興室長) 基調講演@(金丸 弘美 氏) 基調講演A(金丸 弘美 氏)

 

 

能登の里山里海人「聞き書き」研修成果発表会

鹿西高校 濱田耕希さん、 山川達也さん)

パネルディスカッションの様子

パネリスト

里井 真由美 氏

パネリスト

岡澤 正章 氏

パネリスト

早瀬 千春 氏

パネリスト

裏 貴大 氏

 

 

■パンフレットのダウンロード(PDF 4.9MB)

 

 

名  称  世界農業遺産「能登の里山里海」シンポジウム -未来につなぐ能登の生業-

日  時

 平成28 年3月12日(土) 13時00分〜15時30分

会  場

 国民保養センターキャッスル真名井 キャッスルホール (穴水町川島井61-1)
主  催  世界農業遺産活用実行委員会
後 援  北國新聞社
参加者  183人(入場無料)
内  容  

 ■開会挨拶

   西川 透 (石川県農林水産部里山振興室長)

 

 ■基調講演  「里山産業論 ―六次産業を超える新たな生業づくり―」

    金丸 弘美氏 (食総合プロデューサー・食環境ジャーナリスト)

 

 瀬戸内海の周防大島のジャムズガーデンや福岡県岡垣町のぶどうの木、「道の駅むなかた」など国内の事例から、ドイツ、フランス、イタリアなどヨーロッパにおける農家民宿の国外事例まで幅広くご紹介いただきました。

 「農業、漁業が栄えていなかったところでも、新たな知恵や女性の力で地域振興を実現している。現代は、ノウハウの共有化ができるので、農家、観光、特産品販売など、長期滞在といった新たな潮流を取り込み、自分たちの個性を出していくことが大切」といった意見をいただきました。

 

 

 ■平成27年度能登の里山里海人「聞き書き」研修 成果発表

  「納得できるものを作りたい〜職を愛する64歳のチャレンジャー〜」

    鹿西高校 濱田 耕希さん、山川 達也さん

 

 平成27年度の能登の里山里海人「聞き書き」研修に参加した能登の高校生(10高校21名)を代表して、鹿西高校のお二人から取組の成果を発表していただきました。

 中能登町で無農薬栽培などに取組む田中良夫さんの取組を学んだ二人は、「将来、農家を目指す一人として田中さんが語った今の農家の抱える問題は僕にとって、とても勉強になることでした。

 今回の『聞き書き』を通じて、多くの人が少しでも里山里海の農家について考えてくれるといいなと思います」(濱田さん)、「苦労はしましたが高校生活では体験できない体験をさせてもらったことに関して自信を持てたと思います。そして、この経験を活かし、将来、食品の安全や豊かさに関わる仕事をしたいと思いました」(山川さん)などと感想を語ってくれました。

 

 

 ■パネルディスカッション

  「能登地域における生業の継承・創出」

   コーディネーター: 金丸 弘美 氏

       パネリスト: 里井 真由美 氏 (フードジャーナリスト)

              岡澤 正章 氏 (イオンリテール株式会社エリア政策推進本部長)

              早瀬 千春 氏 (輪島の海女漁保存振興会理事)

              裏 貴大 氏 (株式会社ゆめうらら代表取締役)

 

 「能登地域における生業の継承・創出」をテーマに、能登の伝統的な生業を未来に継承していくとともに、能登の活性化につながる新たな生業を創出するためには、どういった取組がこれから求められるのかについて、それぞれの立場で意見交換を行いました。

 里井さん、岡澤さんからは、外からの目線、特に食の専門家といった観点からお話いただき、また、早瀬さん、裏さんからは能登地域の実践者としてご自身の取組や、その継承についてお話いただき、議論を深めました。

 パネルディスカッションでは、取組みの継承に向けて、学生と連携した酒米づくりの事例や、10年先を見据えた海産資源の保全の必要性など、現場を知る人ならではの話を聞くことができ、ご来場の方と取組の共有を図ることができました。

 最後に、金丸さんからまとめとして「情報、ノウハウもたくさんある中でいかに連携させていくかを考えなければいけない。いいものの組み合わせをつくり、持続させていくことが今後への課題であり、しっかりと情報発信を行うことで、観光、ブランド化へつなげ、経済循環できる仕組みをつくることが大切」といったご意見をいただきました。

 

お問い合せ

 世界農業遺産活用実行委員会事務局

 〒920-85880 石川県金沢市鞍月1-1 石川県里山振興室 内

 電話:076-225-1648 FAX:076-225-1618 メール:satoyama@pref.ishikawa.lg.jp