松島一富所長による研修所記録です。

 

今年も台湾の高校生が九谷焼技術研修所にやってきた!!  更新日:2017/7/25(火) new!

 7月10日の月曜日に、今年も台湾の高校生たちが九谷焼技術研修所にやって来ました。彼らは、台湾の中程に位置する台中市にある「私立明道中学高等部」の生徒34名と先生2名です。

 

 平成25年から、今年で5回目の来所となりました。
 7月8日の土曜日に来日され、名古屋空港から飛騨髙山からの石川県入りでした。午前中は山中漆器技術センターで漆器に絵を描いてきたそうです。

 今年は、昨年と大きな違いがありました。
 それは、昨年、来所された際、寺井高校、明道中学、当所が、せっかくの機会だから、なにか交流できないかと三者が話し合い、「来年、来られた時に両校の生徒さん達による絵付け体験で交流しましょう」ということで、今年、実現したことです。

 午後、寺井高校の生徒さん12名がやってきました。
 続いて、台湾高校生の乗った大型バスが当研修所に横付けされ、ドアが開き、続々とやってきました。彼らは玄関口で、日本語でしかも元気な声で「こんにちは!!」とあいさつして入ってきました。

 二階の視聴覚室に全員が着席後、初めに、私から歓迎のあいさつをしました。もちろん日本語です。今回も、能美市の通訳ボランティアの方にお願いし、来ていただいていました。一語、一語、丁寧に通訳して頂きました。

 次に、当所本科1年で台湾出身の迫村呉宛儒(わんじゅ)さんから自己紹介、研修所の事、九谷焼のことなどを台湾語で説明して頂きました。彼らは、母国の先輩が話す言葉を真剣に、そして、微笑ましい顔で聴いていました。
 次に、当所の藤原課長から、パワポで九谷焼の歴史、技術などの説明を行いました。

 いよいよ、上絵付け体験(実技)が始まりました。
 ひとつのテーブルに台湾の生徒6名、寺井高校の生徒が2名、計8名のテーブルが6つです。

 机には、九谷焼の絵具、筆などが並んでいます。
 彼らは、スケッチブックやスマホに自分たちの思い思いの下書きデザインを持参してきており、皿に鉛筆で丁寧に書き始めました。

 寺井高校の生徒は九谷焼の上絵付けは少し経験がありましたが、台湾の高校生たちは、初体験でわからないことだらけです。そのため、通訳を介し、筆の使い方、絵具の使い方など、当研修所の3名の卒業生たちにお手伝いいただきました。
 出口さん、宮腰さん、相川さんありがとうございました。

 約3時間で、すべての生徒さん達の作品が完成しました。
 はじめは、台湾の高校生と寺井高校生とは、何を話したらいいのかわからず、お互い黙っていましたが、一つのテーブルが交流のきっかけになりました。

 それは、昨年同様、日本のアニメでした。
 「ワンピース」、「ドラゴンボール」、「進撃の巨人」です。言葉は通じなくてもスマホに納めているお互い自分の好きなキャラクター写真を見せ合い、意見が一致した時は大きな声で、はしゃいでいました。こうして、どのテーブルにも交流の輪が広がっていきました。

最後に、私から台湾、寺井高校生たちに、修了書を一人ずつ手渡しし、すべての絵付け体験が終わりました。

 でも、それで終了ではありませんでした。
 ハプニングが起きたのは、この時でした。

 それは、台湾の高校生から、寺井高校生一人ずつに、手作りの手紙をひとり2枚ずつのプレゼントがありました。そして、そのうち1枚に寺井高校生がメッセージを書き、台湾の高校生に返すと云うハプニングでした。

 そのお返しに、寺井高校生たちが九谷焼で作った「ピンパッチ」をプレゼントしました。

 私は、彼らの打ち解けた姿を見ていると「若い子たちには国境なんて無いんだ」と感じました。
 2020年には東京オリンピックパラリンピックがあります。
 日本には、これから、もっともっと多くの外国の方々がお越しになります。
 「心」が通えば、言葉なんていらないのだと思いました。

 台湾高校生を乗せたバスを見送り、手を振りながら、今日の体験を日本での良き想い出として、いつまでも忘れずにいて、いつか再び、石川の地に足を運んで頂ければと思いました。

 さて、彼らの作った作品ですが、彼らが日本を離れる日に、割れないよう包装し、彼らの体験最終場所まで届けました。

 

 石川県九谷焼技術研修所長  松島 一富

   



 

今年もスタートして 3か月目に  更新日:2017/6/6(火) new!

 今年も、スタートして3か月目に入りました。
 4月10日(月)の入学式から、あっという間の時間の流れです。 早いですね。

 今年の本科1年は14名(男性:7名 女性:7名)です。みんな、伝統工芸を身につけたい、ものづくりをしたいという大きな希望を胸に、日々、心と技を磨く修練を重ねておられます。

 最近は、研修生たちから「おはようございます」「お疲れ様です」の声がかかり、これまで、「あいさつ」をしようと声を掛けてきた事が実を結んできたかなと私自身うれしく思っています。これからも、続けていこうと思っています。

 さて、4月28日(金)には本科2年の研修生たちが中心となり、近くの公民館で新入生歓迎コンパが開催されました。 本科1年、2年、研究科の研修生たちのほか、職員も一緒にテーブルにつき、和気あいあいの中、時間が過ぎて行きました。

 例年5月に入って行っていた新歓コンパでしたが、新一年にとっては不安やわからないことが、早い時期の開催で、解消されたのではなかったでしょうか。本科2年の皆さん、ありがとうございました。また、お疲れ様でした。

 また、今年の第109回九谷茶わん祭りですが、5月2日の強風で心配されましたが、お陰さまで、無事3日間晴天で大盛況でした。主催者側の発表では3日間で19万人の来場者。我が研修所卒業生も2つのテントでそれぞれ、頑張りました。

 この「ひとりごと」もしばらく、ご無沙汰でしたが、また、しっかり、つぶやいていきたいと思いますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

石川県立九谷技術研修所長  松島 一富