松島一富所長による研修所記録です。

 

今年もオープンキャンパスを行いました!!  更新日:2017/8/22(火) new!

8月6日(日)、突き抜けるような青空。
朝から、太陽の日差しがとてもまぶしく、今日も30度超えの気温が予想されるお天気になりました。

今年で6回目のオープンキャンパスを実施しました。
開催目的は、御来場の方々に九谷焼をわかりやすく伝えること。
当研修所をPRし、ひとりでも多くの入学志願者を募ることです。

そして、今年の目玉は、「なんでも聞きタイム」です。

これは、昨年のオープンキャンパスでのアンケート調査で「進路相談などで、緊張して良く聞くことができなかった」「もっと、聞きたいことがあった」など気軽に聞く場をほしかったという声を参考に実施したものです。

結果は後ほど・・

 

二日前の金曜日には、研修所職員と研修生たちとオープンキャンパスの打合せと「声を出す」練習を行いました。これは、御来場の皆様方に「お・も・て・な・し」の心を表すためのあいさつです。
それともう一つ。研修生たちも卒業すれば、お客様との接遇が待っています。そのためにも元気よくお客様と接してもらうため行いました。

これは、私が、のとじま水族館にいたとき、毎朝、職員の方々と行っていたものを取り入れました。

「おはようございます」「こんにちは」
「いらっしゃいませ」
「ありがとうございます」

これを私の発声の後、大きな声で、研修生たちにもやっていただきました。
最初は、恥ずかしさもあり小さい声でしたが、何回も行ううちに大きな声であいさつができるようになりました。

 

そして、当日を迎えました。

開会は10時からですが、研修生たちは9時までには研修所に集合してもらいました。確認と各研修生への名札の交付と「声を出す」最終練習を行いました。

二階から、降りてきましたら、二人の方が、会場オープン前からお玄関にいらっしゃいました。時間前でしたが、所内を御覧頂きました。
そのうちのお一人は、市内出身の方で県外に勤めているが、Uターンして九谷のものづくりを勉強したいという方でした。

当方の説明にメモを取りながら、とても熱心に聞いて頂きました。
来年、ぜひ、九谷焼の道にお進み頂けることを祈っています。

いよいよ、10時。オープンキャンパスが始まりました。
金沢駅からの無料シャトルバスの到着です。ぞくぞくとバスからお客様が降りてきました。「おはようございます」と研修生たちの大きな声。

さっそく、二階の視聴覚室でオリエンテーションの始まりです。
ここでは、研修所の概要や研修内容を説明します。

そして、参加者は、職員の誘導で所内を回ります。
研修生たちの卒業制作品、「九谷焼のできるまで」のパネル展示など、御覧頂きました。

 

同時に、個別進学相談も始まりました。
相談をしたい方々からは、研修所に入るには、どのような勉強をすればよいか?そして研修所生活、また将来のことなど、より具体的な相談を受けました。

また、ロクロ場では、ロクロ体験や図書コーナーでの上絵付け体験なども盛況で、順番待ちの長い行列もできていました。

 

午後からは、当研修所卒業生の船木大輔くん(H15卒)のロクロ実演や稲垣淳平くん(H21卒)の上絵付けの実演などがありました。

来所者の方々にも分かりやすいように、職員が作業の手順を説明しながら、質問も受けるという形で進みました。
船木くん、稲垣くん、暑い中の作業でしたが、本当にありがとうございました。これからも、頑張って作陶に励んでください。

そして、「なんでも聞きタイム」のコーナーでは、研究科、本科2年の研修生たちと参加者が膝を交えながら、個別進学相談では聞けなかった事柄(たとえば、アルバイトのこと。アパート探しのこと。月々の必要経費など)について、熱心に話していました。15人を超える方々にご参加いただきました。

午後4時。無事、オープンキャンパスが終了しました。
お天気が良すぎたのか、昨年より若干少ない158名の方々にお越しいただきました。暑い中、当研修所にお越しいただいた皆様方、本当にありがとうございました。

また、来年、当研修所を受験しようと思っておられる方々!!
私たちは、皆さん方が将来の九谷焼の担い手として、成長できますよう精一杯、ご支援させていただきますので、どうぞ、安心して当研修所にいらっしゃいます事をお祈り申し上げます。

職員一同、お待ちしています。

 

石川県九谷焼技術研修所長  松島 一富

 



 

今年も台湾の高校生が九谷焼技術研修所にやってきた!!  更新日:2017/7/25(火) new!

 7月10日の月曜日に、今年も台湾の高校生たちが九谷焼技術研修所にやって来ました。彼らは、台湾の中程に位置する台中市にある「私立明道中学高等部」の生徒34名と先生2名です。

 

 平成25年から、今年で5回目の来所となりました。
 7月8日の土曜日に来日され、名古屋空港から飛騨髙山からの石川県入りでした。午前中は山中漆器技術センターで漆器に絵を描いてきたそうです。

 今年は、昨年と大きな違いがありました。
 それは、昨年、来所された際、寺井高校、明道中学、当所が、せっかくの機会だから、なにか交流できないかと三者が話し合い、「来年、来られた時に両校の生徒さん達による絵付け体験で交流しましょう」ということで、今年、実現したことです。

 午後、寺井高校の生徒さん12名がやってきました。
 続いて、台湾高校生の乗った大型バスが当研修所に横付けされ、ドアが開き、続々とやってきました。彼らは玄関口で、日本語でしかも元気な声で「こんにちは!!」とあいさつして入ってきました。

 二階の視聴覚室に全員が着席後、初めに、私から歓迎のあいさつをしました。もちろん日本語です。今回も、能美市の通訳ボランティアの方にお願いし、来ていただいていました。一語、一語、丁寧に通訳して頂きました。

 次に、当所本科1年で台湾出身の迫村呉宛儒(わんじゅ)さんから自己紹介、研修所の事、九谷焼のことなどを台湾語で説明して頂きました。彼らは、母国の先輩が話す言葉を真剣に、そして、微笑ましい顔で聴いていました。
 次に、当所の藤原課長から、パワポで九谷焼の歴史、技術などの説明を行いました。

 いよいよ、上絵付け体験(実技)が始まりました。
 ひとつのテーブルに台湾の生徒6名、寺井高校の生徒が2名、計8名のテーブルが6つです。

 机には、九谷焼の絵具、筆などが並んでいます。
 彼らは、スケッチブックやスマホに自分たちの思い思いの下書きデザインを持参してきており、皿に鉛筆で丁寧に書き始めました。

 寺井高校の生徒は九谷焼の上絵付けは少し経験がありましたが、台湾の高校生たちは、初体験でわからないことだらけです。そのため、通訳を介し、筆の使い方、絵具の使い方など、当研修所の3名の卒業生たちにお手伝いいただきました。
 出口さん、宮腰さん、相川さんありがとうございました。

 約3時間で、すべての生徒さん達の作品が完成しました。
 はじめは、台湾の高校生と寺井高校生とは、何を話したらいいのかわからず、お互い黙っていましたが、一つのテーブルが交流のきっかけになりました。

 それは、昨年同様、日本のアニメでした。
 「ワンピース」、「ドラゴンボール」、「進撃の巨人」です。言葉は通じなくてもスマホに納めているお互い自分の好きなキャラクター写真を見せ合い、意見が一致した時は大きな声で、はしゃいでいました。こうして、どのテーブルにも交流の輪が広がっていきました。

最後に、私から台湾、寺井高校生たちに、修了書を一人ずつ手渡しし、すべての絵付け体験が終わりました。

 でも、それで終了ではありませんでした。
 ハプニングが起きたのは、この時でした。

 それは、台湾の高校生から、寺井高校生一人ずつに、手作りの手紙をひとり2枚ずつのプレゼントがありました。そして、そのうち1枚に寺井高校生がメッセージを書き、台湾の高校生に返すと云うハプニングでした。

 そのお返しに、寺井高校生たちが九谷焼で作った「ピンパッチ」をプレゼントしました。

 私は、彼らの打ち解けた姿を見ていると「若い子たちには国境なんて無いんだ」と感じました。
 2020年には東京オリンピックパラリンピックがあります。
 日本には、これから、もっともっと多くの外国の方々がお越しになります。
 「心」が通えば、言葉なんていらないのだと思いました。

 台湾高校生を乗せたバスを見送り、手を振りながら、今日の体験を日本での良き想い出として、いつまでも忘れずにいて、いつか再び、石川の地に足を運んで頂ければと思いました。

 さて、彼らの作った作品ですが、彼らが日本を離れる日に、割れないよう包装し、彼らの体験最終場所まで届けました。

 

 石川県九谷焼技術研修所長  松島 一富

   



 

今年もスタートして 3か月目に  更新日:2017/6/6(火) new!

 今年も、スタートして3か月目に入りました。
 4月10日(月)の入学式から、あっという間の時間の流れです。 早いですね。

 今年の本科1年は14名(男性:7名 女性:7名)です。みんな、伝統工芸を身につけたい、ものづくりをしたいという大きな希望を胸に、日々、心と技を磨く修練を重ねておられます。

 最近は、研修生たちから「おはようございます」「お疲れ様です」の声がかかり、これまで、「あいさつ」をしようと声を掛けてきた事が実を結んできたかなと私自身うれしく思っています。これからも、続けていこうと思っています。

 さて、4月28日(金)には本科2年の研修生たちが中心となり、近くの公民館で新入生歓迎コンパが開催されました。 本科1年、2年、研究科の研修生たちのほか、職員も一緒にテーブルにつき、和気あいあいの中、時間が過ぎて行きました。

 例年5月に入って行っていた新歓コンパでしたが、新一年にとっては不安やわからないことが、早い時期の開催で、解消されたのではなかったでしょうか。本科2年の皆さん、ありがとうございました。また、お疲れ様でした。

 また、今年の第109回九谷茶わん祭りですが、5月2日の強風で心配されましたが、お陰さまで、無事3日間晴天で大盛況でした。主催者側の発表では3日間で19万人の来場者。我が研修所卒業生も2つのテントでそれぞれ、頑張りました。

 この「ひとりごと」もしばらく、ご無沙汰でしたが、また、しっかり、つぶやいていきたいと思いますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

石川県立九谷技術研修所長  松島 一富