活動インタビュー

門前食文化協議会

能登食

食文化を発信して地域を盛り上げ
門前食文化協議会とはどんな団体ですか。
平成24年12月に輪島市門前町にある飲食店14店舗が連携して結成した組織です。曹洞宗大本山總持寺祖院の門前町として大いに賑わった門前地域は、近年はかつての勢いを失いつつあります。平成23年に能登のほぼ全域が世界農業遺産「能登の里山里海」に認定を受けたのを機に、この地に受け継がれてきた禅宗文化と食文化のつながりを明確にすることで、地域の活性化につなげていきたいと考え、組織を立ち上げました。

どのような活動を行っているのですか。
平成25年1月から“ZEN”をテーマに、飲食店14店舗で「門前御膳」を提供しています。門前は山海の幸が豊かな地域で、特に“クロモ”と呼ばれる海藻、門前漁港で水揚げされるイカ、大地の恵みが詰まったシイタケなどが有名です。そして、總持寺祖院から伝わった精進料理が根付いています。このような多彩な食文化を門前を訪れる方々に知ってもらおうと、門前産のジネンジョをつなぎにつかった門前そばや日本海が育んだ魚介などを盛り込んだオリジナル性に富んだ御膳を各店で開発しました。御膳は旬の食材を用いるため、季節によって内容が異なりますが、「門前とろろヘルシー御膳」「門前精進御膳」「門禅カルボ・門禅ボンゴレ」「禅の里弁当」などがあり、總持寺祖院で「本膳」をいただくこともできます。このほかの活動としては、そば禅というお店でそば打ち体験ができたり、總持寺祖院で坐禅を体験したりすることができます。

プロジェクトイメージ写真 プロジェクトイメージ写真


今後はどういったことに力を入れていくのでしょうか。
2014年4月からは、門前に残る歴史的な建造物の活用にも力を入れていきたいと考えています。北前船の船主として巨万の富を築いた角海家や、呉服問屋として栄えた旧酒井邸を用い、観光客らに町の歴史を感じ取ってもらいながら、門前御膳を食べていただこうと思っています。食事の後には、總持寺祖院の雲水さんが法話を行う予定です。食文化だけでなく、歴史や伝統文化を同時に発信することで、より深く門前の地を理解してもらえるよう、工夫していきたいと知恵を絞っています。