活動インタビュー

能美ウルトラアートde元気プロジェクト

加賀おもてなし

新たなアートを能美から発信
「能美ウルトラアートde元気プロジェクト」はどのような取り組みを進めていますか。
プロジェクトは、能美市が策定した観光アクションプランの柱の一つで、新しい視点の“ウルトラアート”で観光誘客を図り、もっと地元を元気にしていこうという活動です。プロジェクトにはアーティストやデザイナー、建築家やメディア関係者などが参加し、平成25年度に活動をスタートしました。1年目は、九谷陶芸村にあるビッグモニュメントをキャンバスに見立てて白山の花鳥風月を映し出す映像投影会や、陶芸村の中央ストリートに九谷五彩に彩った傘を空中に浮かばせるように展示する「九谷五彩SKYパラソル」といったイベントを実施しました。あまり広報する時間がなく、フェイスブックなどで来場を呼びかける程度だったのですが、家族連れやカップルなど予想以上の来場者があり、私たちも驚くほど好評でした。

ウルトラアートには、どのような定義があるのですか。
ウルトラアートは、「地域資源を活用したローカルアート」「地球や環境にやさしいエコアート」「だれもが楽しめる参加型のインタラクティブアート」「先端のメディアアート」「共有を認めるシェアアート」の5つの定義があり、これらのどれかを含んでいることが条件です。この中でも、シェアアートは新たな視点と言えるでしょう。これは音楽や映像、写真、絵画などの作品に関して、その一部や条件付きで著作権をあえてフリーにし、自由に共有してもらうものです。アーティストにとっては不利益になると思われるかもしれませんが、著作権を取り払うことで作品はさまざまなところで使われる機会が広がり、知名度向上や新たなビジネスチャンスが生まれるなどの好循環につながることが予想されます。平成26年秋には、これら5つの定義に沿ったウルトラアート約50作品を展示する「ウルトラアートフェスタ」を予定しています。能美市内の各所で数週間にわたって開催する計画です。皆さん、楽しみにしていてください。

プロジェクトイメージ写真 プロジェクトイメージ写真


プロジェクトが呼び水となって、活動にも広がりが出てきているそうですね。
ええ。九谷陶芸村の女性スタッフで結成する「やまぼうしレディース」では、いしかわ動物園のユキヒョウをモチーフにした九谷焼のLove招き猫・ゆっきーを開発しました。25年8月のイベントで限定販売したところ、あっという間に完売となり、これまで約900体が売り切れるほど人気を集めています。このことから、私は九谷焼とアートがコラボレーションすることで人気の相乗効果が生まれることを肌で感じました。プロジェクトは北陸新幹線というチャンスを生かし、能美市に人を惹き付けることを目指していますが、私たちはそれだけのために頑張っているわけではありません。最終的には、住民が自分たちの暮らす場所に誇りを持つことが大切です。そのために、ウルトラアートをカンフル剤に、九谷焼産業をはじめ能美市全体に元気を波及させていきたいと思います。