活動インタビュー

金沢東山・ひがしの町並みと文化を守る会

金沢歴史・景観

茶屋建築の魅力を守り、生かしていきたい
どのような活動をされているのですか。
当会は、平成13年11月にひがし茶屋街一帯の1.8haが石川県で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されたのをきっかけに、地区内の住民を中心に発足しました。重伝建に恥ずかしくない、品格と景観を維持する活動を続けています。15年に金沢市の条例に基づいた「まちづくり協定」を同市と結んでおり、例えば地区内での自動販売機の屋外設置や商品陳列ワゴンの路上設置を制限するなどしてきました。最近の例では、町家を使った新しい飲食店さんに外に調理中のにおいが漏れ出ないよう脱臭設備の設置をお願いしました。新しいものを受け入れながら、古いものをきちんと残していくには、ルールと調整が欠かせません。この地区で居住している私たち住民と町家でご商売をされている皆さんとの利害調整はやはり気をつかう面もありますが、地区の活力は文化財保護と観光の両立にこそあり、その最大の魅力となっている景観や個々の茶屋建築を守っていくために、いろいろ協力を求めています。

勉強会も開かれているそうですね。
昨年、4回のまちづくり講座を開き、地区の関係者の皆さんにご参加いただきました。前金沢市長の山出保石川県中小企業団体中央会会長や古参芸妓の藤としの小千代さん、金沢工業大学の水野一郎副学長に講演いただき、当会役員による講演の機会も設けました。この地区の歴史と文化、魅力をあらためて学び、北陸新幹線の金沢開業に向けて何が大切であるかを再認識するためのものです。

プロジェクトイメージ写真 プロジェクトイメージ写真


お茶屋さんは今、何軒あるのですか。
7軒ですね。ただ、昔と違っていわゆる旦那衆がいる時代ではありませんから、茶屋文化は受け継がれてはいても、数少なくなったお茶屋さんから地域の活力を十分に生み出せているわけではありません。町家を改装して地元の伝統工芸品を発信するミニギャラリーやショップが軒を並べる など、「観光」が地区に活力をもたらしてくれますので、町並みをきちんと残し、足を運んでいただいた観光客の方に一過性でなく、リピーターとして末永く、何度も来ていただけるようにしていきたいと思っています。幸運にも戦災に遭わず、代々の地域住民が守りながら200年近く風雪に耐えてきた茶屋建築の町並みを観光客の方には存分にお楽しみいただければ幸いです。