Mikawa Buddhist Altar

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美川仏壇(みかわぶつだん)

指定区分
品目 美川仏壇(みかわぶつだん)
製作者

設置場所

中2階待合室

コメント

作品は屋根下部、隅平(すみひら)組物です。
白木地(しらきじ)の材料は加工が容易でくるいが出ない青森産クサマキを使用。展示ケース内に収める品物の配置デザイン、立作感、美川仏壇の特長を出す事に苦労しました。
塗(ぬり)の厚みを想定しての作品作りに力を入れた。

コメント作成者:中田 明生



隅組物の木地を一目見るやその組物の大きさといい姿・形がもっともマッチした素晴らしい素材と直感する。全く小窓にピッタリと映えるに違いないと確信する。だが待てよ、隅組物並びに平組物は数が多くて幾層(そう)にも重なること故、特に隅組物は、毎々手こずっていつも一番最後の仕事になる程だから日数も余りないので心配はしたものの、それゆえに仕事の仕甲斐がある筈と気を引きしめて、下地塗り、中塗り、上塗りと漆塗りに集中するも小物ゆえに左手の掌の中で躍り乍らも漸く塗り上げ、肝心かなめの金箔貼りに最高級縁付(えんづけ)の五毛箔を駆使して正に戦場……宴(うたげ)は終わった。立体感を伴った数々の組物が相乗効果を競(きそ)ふやうに発揮するが如く黄金の輝きを放つ。

コメント作成者:島田 達之助