平成30年3月15日に滋賀県守山市で、SATOYAMAイニシアティブ推進ネットワークの平成29年度臨時総会および、
旭化成守山製造所内で生物多様性 湖東地域ネットワークの現地視察を開催いたしました。
また翌16日には同県草津市の滋賀県立琵琶湖博物館にてエクスカーションを開催し、同博物館において、研究セミナーに参加しました。
<旭化成守山製造所内現地視察および生物多様性 湖東地域ネットワークの取り組み紹介>
日 時 : 平成30年3月15日(木)13:30~15:00
場 所 : 旭化成守山製造所(滋賀県守山市小島町515)
内 容 :
◆生物多様性 湖東地域ネットワークの取り組み紹介◆
旭化成株式会社様のご厚意により、旭化成守山製造所内において、生物多様性 湖東地域ネットワークの取り組み紹介、守山製造所内のビオトープ見学および工場見学をさせて頂きました。
はじめに生物多様性 湖東地域ネットワークの取り組み紹介として、ネットワークとして取り組まれている「トンボ79大作戦」の紹介をはじめ、ネットワークの構成企業である、旭化成株式会社・旭化成住工株式会社・積水樹脂株式会社・株式会社ダイフクの各社それぞれで行っている生物多様性保全活動についてご紹介いただきました。
【各社活動紹介スライド】
●生物多様性 湖東地域ネットワーク:「企業の協働による湖東地域の生物多様性保全を目指して(トンボ79大作戦~湖東地域のトンボを救え!~)」
○旭化成株式会社 守山製造所:「地域社会との共生を目指した生物多様性保全活動」
○旭化成住工株式会社:「生物多様性保全活動への取り組み」
○積水樹脂株式会社:「生物多様性保全活動」
○株式会社ダイフク:「環境活動のご紹介」
【生物多様性 湖東地域ネットワークの取り組み紹介】
◆旭化成守山製造所工場見学◆
旭化成守山製造所内で生産されている製品紹介を頂きました。これらの製品を製造するための工業用水は、
事業所内からくみ上げた地下水が利用されており、放流水はすべて農業用水に利用されているため、地域の水源地的役割を担っているそうです。
【旭化成守山製造所 工場見学】
◆旭化成守山製造所内ビオトープ見学◆
敷地内のビオトープを見学させて頂きました。付近には、ホタル水路やコンテナビオトープが設置され、生き物の多様な生息環境が、整備されています。ビオトープには、湧水池を好み、滋賀県と岐阜県に生息していないと言われている「ハリヨ」(絶滅危惧種ⅠA類のトゲウオ科の魚類)が放流され、繁殖にも成功されています。また、トンボ79大作戦での旭化成守山製造所の推しトンボである「マイコアカネ」(滋賀県RDBのトンボ科アカネ属)が、ここに生息することを目標に、地域住民や琵琶湖博物館等と連携しながら、学習会や観察会を開催するなどの保全活動をされています。
【旭化成守山製造所内ビオトープ(左)とコンテナビオトープ(右)】
<SATOYAMAイニシアティブ推進ネットワーク平成29年度臨時総会>
日 時 : 平成30年3月15日(木)15:15~17:00
場 所 : 旭化成守山製造所 会議室 (滋賀県守山市小島町515)
出席団体:
【企業】旭化成株式会社、生物多様性 湖東地域ネットワーク(旭化成㈱、旭化成住工㈱、積水樹脂㈱、㈱ダイフク)、積水樹脂株式会社、
大成建設株式会社、中越パルプ工業株式会社
【NPO等】公益財団法人国際湖沼環境委員会、国際自然保護連盟日本委員会、一般社団法人コンサベーション・インターナショナルジャパン、
三方五湖自然再生協議会、SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ
【行政】環境省、農林水産省、滋賀県
(事務局 福井県、石川県)
内 容 :
・平成29年度事業について
・活動事例集等について
・にじゅまる宣言について
<エクスカーション(滋賀県立琵琶湖博物館見学)>
日 時 : 平成30年3月16日(金)10:00~12:00
場 所 : 滋賀県立琵琶湖博物館(滋賀県草津市下物町1091)
内 容 :
滋賀県立琵琶湖博物館にてエクスカーションを行いました。高橋啓一副館長様より、博物館内のご案内を頂きました。
地質、歴史、生物、社会、環境など、様々な分野の展示により、琵琶湖について学び、里山里湖についての見聞を広めることができました。
【中国から渡ってきたと言われるコウガゾウ】
【琵琶湖にすむ魚類の観察】
<研究セミナー>
日 時 : 平成30年3月16日(金)13:15~15:30
場 所 : 滋賀県立琵琶湖博物館 セミナー室(滋賀県草津市下物町1091)
内 容 :
楊 平 (学芸員) 「水資源の共同利用をめぐるまちづくりの課題」
下松 孝秀(学芸員) 「琵琶湖逆水灌漑の成立過程と持続可能性について」
奥野 知之(学芸員) 「学習内容に合わせた博物館の活用」
研究セミナーに参加しました。琵琶湖博物館では、地域住民、農林水産業者、学校や企業など様々な主体との研究や協働を、琵琶湖を中心に活発に活動を行っており、多様な主体との協働の重要性を、セミナーを通じて改めて感じました。
【研究セミナーの様子】