やせ〜無理なダイエットは美容と健康の敵〜

世の中にはダイエットに関する情報があふれていますが、誤ったダイエットは健康だけではなく美容にも悪影響を与えます。極端なダイエットは避け、バランスのよい食生活と適度な運動を心がけましょう。

「やせ」の基準は?

若い女性は「やせたい」という願望が強く、必要以上のダイエットを繰り返しがちです。しかし、食事を抜いたり、必要な栄養素をとらないでいたりすると、健康や美容にも悪影響を及ぼしかねません。特に、皮膚は内臓の鏡ともいわれ、体調管理のバロメーターになるので、お肌の様子をしっかり見つめましょう。

「やせ」や肥満の尺度となるのはBMI(体格指数)と体脂肪率です。 BMI 値は「体重(kg)÷身長(m)2で計算し、18.5 未満が「やせすぎ」とされます。但し、体は筋肉、骨、脂肪などから成り立っているため、体重が重いから太っているとは言い切れません。体脂肪率は体重に対して脂肪の占める割合を表します。年齢によって異なりますが、女性は30%以上が太りすぎとされます。

健康的なダイエットとは?

体脂肪はエネルギーを貯めたり、体温を調節したり、女性ホルモンを正常に活動させるなど、体にとって大切な役割を果たしています。

過度のダイエットはかえって太りやすい体質を生みだしてしまいますし、やせ願望が異常に強い場合、食事制限をするうちに食べ物を受け付けなくなってしまう拒食症などの摂食(せっしょく)障害を引き起こすこともあります。拒食になるとホルモンのバランスも崩れます。ホルモンバランスが崩れて月経がとまると、卵巣の機能低下や不妊の原因にもなりかねません。同時に貧血や低血圧など、さまざまなトラブルも引き起こします。コレステロールは、女性ホルモンの原材にもなるので、やせすぎると、月経がこなくなってしまいます。

また、骨量は成長とともに増え、20 歳代にピークを迎えます(最大骨量peak bone mass)。この時期までの骨量の蓄積が将来、骨粗(こつそ)しょう症になるのを防ぎます。極端なダイエットでカルシウムなどの必要な栄養素が不足していると、高齢期の健康にも悪影響を及ぼしてしまいます。

健康的なダイエットの基本は、バランスのとれた食生活と適度な運動を続けることです。体脂肪の量は、食事の取り方とも深く関わっています。厚生労働省の報告(平成20 年国民健康・栄養調査結果)によると、女性の朝食欠食の割合は20 代で最も高く約2.5 割に及びますが、ダイエットといって食事を抜いたり、偏った食生活を続けたりするのは禁物。1日3食で朝と昼にウエイトを置き、夕食は早め・軽めを心がけてください。食事はゆっくりと時間をかけ、よくかんで食べると、食べすぎを防ぐことができます。甘いものや油っぽいものは控え、味付けは薄めにしましょう。サプリメントはあくまでも食事の補助として活用しましょう。

運動は週2〜3回、有酸素運動を中心に適度に行い、日常生活の中では歩く機会を増やすよう心がけましょう。

挿絵1
ページトップへ

このホームページに関するお問い合わせは  石川県健康推進課 〒920-8580 石川県金沢市鞍月1丁目1番地 行政庁舍9F
TEL. 076-225-1437 FAX. 076-225-1444 E-mail:kennsui@pref.ishikawa.lg.jp