女性の体のしくみ

女性の心身の健康は「女性ホルモン」と深くかかわっています。女性ホルモンの分泌量は一生を通じて大きく変化します。体の仕組みをきちんと理解し、健康管理に役立てましょう。

心と体を守るホルモン

女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄 体ホルモン)の2種類があり、脳からの指令で卵巣から分泌されます。

女性のライフステージは、このエストロゲンの量によって大きく変化します。エストロゲンは子宮に作 用して受精卵のベッドになる子宮内膜を厚くする働きがありますが、ほかにも女性らしい体形をつくっ たり、心の安定を保ったりと幅広い役割を担って女性の心と体を守っています。

女性のからだ

早いうちから理解を

思春期になるとエストロゲンの分泌が増え、大人へと成長します。初潮を迎え、次第に性機能が成熟するとエストロゲンの分泌が安定し、妊娠や出産のための準備が整います。 更年期になると、それまで心と体を守っていてくれたエストロゲンの分泌量は急速に減り、心身にさまざまな症状が現れるようになります。やがて卵巣機能の終焉(しゅうえん)とともに、閉経を迎えて老年期となります。

この間に女性は進学や就職、結婚、出産などを経験していくことになります。現代は女性の社会進出や晩婚化、少子化が進んでいます。キャリアアップや結婚、出産のタイミングに合わせてライフプランを組み立てるためにも、早いうちから女性特有の病気やライフステージの変化を知っておくことをおすすめします。

10代の健康がカギ

基礎体温を測りましょう

高齢社会となり、閉経後の人生が長くなりました。この時期をいかに過ごすかが、現代ならではの課題です。自立した生活を送ることができる健康寿命は、10 代の健康が大きなカギ。近年は若年層のコレステロール摂取量が高くなっているため、食生活に注意しましょう。寝たきりにつながる骨粗しょう症を防ぐためには、18 歳ごろにピークを迎える骨量を増やすことが大切です。

10 代で無理なダイエットをしたり、自分の体のことを知らないままに無防備なセックスをしたりすると、後で取り戻せないようなダメージを受けることになりかねません。さらに、若い女性のやせや肥満といった体型は、次世代の子どもの健康にも影響します。一生付き合っていく自分の体を守るためにも、きちんとした知識を身につけておきましょう。

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