女性の2人に1人は程度の差はあっても便秘で悩んでいるとされます。原因はいろいろありますが、男性に比べて女性は便秘になりやすく、慢性化すると大腸がんなどの病気を引き起こすことがあります。
長時間にわたり便が大腸内にとどまり、順調に排便できない状態が便秘です。便の形や色などに異常があり、お腹がはった感じや残便感、全身のだるさ、頭痛、腹痛などの症状を伴います。
一過性の便秘はストレスや緊張が主な原因です。
常習性の便秘には、便意を我慢するのが習慣化した「直腸性」、腹筋の衰えなどが原因で蠕動(ぜんどう)運動機能が低下する「弛緩性」、ストレスや自律神経失調症がもとで大腸が過敏に反応する「痙攣(けいれん)性」の3種類があります。
このほか、大腸ポリープや大腸がんなど、腸管自体に問題がある器質性便秘があります。
女性は月経前や妊娠中、黄体ホルモンの影響で便秘がちになります。
朝食をきちんととり、食物繊維が多く含まれる食品や水分をとるのが効果的。便意を我慢しない、適度な運動で腹筋を鍛えるなどの心がけも大切です。
以上のような生活改善に加え、薬物療法や外科的治療を行うこともあります。
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