石川県 Ishikawa prefecture
     
 
   
パーソントリップ調査の結果W
交通機関利用の変化
 
 
 @ 手段別生成交通量は、
「自動車交通」が増加しています(1.1倍)。
「公共交通」は減少しているものの(0.90倍)、自動車との組み合わせが増加しています。
 
代表交通手段では、「自動車交通」のみが増加傾向にあり、平成7年から平成19年で1.12倍となっています。
「公共交通」は減少しているものの、「自動車+鉄道」、「自動車+バス」の自動車との組み合わせでは増加しています。⇒図表IV - 2
 
 
図表 IV - 1:代表手段別トリップ数の推移
 
図表 IV - 2:交通手段組み合わせ別トリップ数の推移
 
 
 A 交通手段別の分担率は、
自動車は増加、徒歩と公共交通は減少傾向です。
北陸3県内の都市圏では、自動車分担率が最も低く、公共交通分担率が高くなっています。
全国、地方都市圏に比べて自動車分担率が高くなっています(北陸三県では最も低い)。
 
分担率でみると、平成19年では自動車の分担率は67.2%、鉄道、バスの分担率はそれぞれ1.8%、4.6%であり、自動車が平成7年に比べて8%増加しているのに対して、公共交通の分担率は0.7%減少しています。
 
 
図表 IV - 3:代表手段別分担率の推移
 
 
近年、調査が実施された4つの地方都市圏と比べると、自動車分担率は中位程度であり、北陸3県内では最も低くなっています。また、公共交通機関分担率では、新潟と同程度であり、北陸地方内では最も高くなっています。
自動車分担率は、全国平均よりも約13%高く、三大都市圏の約2倍、地方都市圏平均より約10%高くなっています。
 
 
図表 IV - 4:他都市との比較(代表手段別分担率)
 
 
 B鉄道利用は、JR線から海側の地区で増加しています。
バス利用は、JR線から海側の地区、都市圏の南部地区で増加しています。
 
JR沿線の人口が増加している地区で鉄道利用の交通量が増加しています。駅西地区(金沢駅)、松寺地区(三口駅)、旧松任の海側地区(加賀笠間駅など)での伸びが顕著となっています。
バス利用者は、鞍月・西念地区、木越・みずき地区、安原地区、
旧松任地区などの新たに市街地が拡大した地区で増加しています。
金沢市中心部から小立野、平和町、泉野、野々市などバスサービスの充実している地区ではバス利用が多いものの、減少傾向にあります。
 
 
図表 IV - 5:公共交通のゾーン別交通量の変化(H7-H19)
 
 
 C鉄道やバス等公共交通のみの移動は減少しています。
 自動車と公共交通の組み合わせは増加しています。
 郊外部の鉄道駅では、車を利用した乗り換えの利用が多くなっています。
 
自動車と鉄道を組み合せた移動は、加賀笠間駅、松任駅、西金沢駅、森本駅、津幡駅、中津幡駅など、主に郊外部で行われています。
これは、遠距離移動に強い鉄道の特性を活かしたもので、遠方からも利用していることが分かります。
 
 
図表 IV - 6:キス&ライド利用の主要乗換駅と出発エリア
 
 
 D環状道路整備により中心部の自動車交通量が減少傾向です。
 
山側環状道路など環状道路の整備により、金沢市中心部を通る自動車台数が減少し、混雑が緩和されています。
今後、現在整備中の海側幹線ができることにより、国道8号線、中心部など市街地内の道路の混雑緩和が期待できます。
 
 
図表 IV - 7:都市圏内の主要道路の交通量の推移(H17-H18)
 
 
 E断面交通量は浅野川、犀川断面ともに増加しています。
  山側幹線道路の整備により中心部では減少しています。
 
犀川、浅野川に架かる橋を通過する全体交通量は、平成7年からH19年にかけて犀川断面(犀川橋〜崎浦橋)で約4%、浅野川断面(内灘海浜橋〜田上大橋)で約14%増加しています。
一方で、山側環状道路の供用により、経路が変化し、中心部の交通量は、犀川断面(示野橋〜桜橋)で約5%、浅野川断面(磯部大橋〜浅野川大橋)で約17%減少しています。
 
 
図表 IV - 8:断面交通量の推移(S59-H19)
 
 
 F金沢都市圏中心部の交通量は減少しています。
  中心部内の交通は徒歩・二輪車が7割以上です。
 
中心部関連交通量は、S49年から減少を続けており、S49年からH19年で38%の減少となっています。特に、中心地区内々の交通量が34%の減少となっています。
 
 
図表 IV - 9:流動種類別交通量の変化
 
 
 
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