患者さんへのお願い
臨床研究へのご理解・ご協力のお願い
当院では、診療技術のさらなる向上を目指して多くの臨床研究(診断方法や治療方法の改善、疾病の原因解明等のために実施される医学系研究)を行っています。それらの研究には、日常診療で得られた患者さんの診療情報を利用させていただく場合があります。
診療情報とは、診療録(カルテ)、レントゲン写真などの画像情報、血液などの検査結果等です。
臨床研究には、「前向き研究」と「後向き研究」の2種類があります。
「前向き研究」は、今後の診療により得られる診療情報を使用する研究であり、患者さんに研究内容を充分説明し同意を得てから行います。
「後向き研究」は、過去の診療により得られた診療情報を使用する研究であり、厚生労働省の「後向き研究については同意を得ることを必ずしも必要としない」という指針に基づき、患者さんの同意がない場合でも使用させていただきます。
個々の臨床研究は、院内の委員会等で倫理面に関する厳正な審査と承認を受けてから行われています。研究結果の公表(学術雑誌や学会等)にあたっては、個人を特定できる全ての情報は一切公表されません。ご自身の診療データを研究に使用してほしくないという場合は、その旨を医事課にお申し出下さい。申し出のあった患者さんの診療情報を除外した上で、研究を行います。お申し出のない場合は、同意いただいたものとさせていただきます。なお、同意していただけない場合でも診療上の不利益を受けることは全くありません。
私達は、より質の高い精神医療を提供するために研究を行っています。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。