石川県立こころの病院

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蔦

栄養科

特色

栄養科では、食の安全を基本に、患者さんがおいしく、楽しく食べていただける食事を提供できるように、日々業務に励んでおります。

栄養科の理念

私達は当院の理念に基づき地域社会のこころの健康を支えるため、食生活を通じた身体的・精神的サポートをします

基本方針
  • 各部署との連携を密にし、個々の患者さんに合った食事の提供に努めます
  • 患者さんが健康的な食生活を営むための支援に努めます
  • 専門職としての知識・技術を向上させるため自己研鑽と、実務への展開に努めます
  • 明るい笑顔とあいさつを心がけ、思いやりのある行動をし、安心できる病院づくりに努めます

業務内容

1.献立作成 (管理栄養士)

当院では、常食、軟食、ソフト食、ペースト食、減塩食、糖尿病食、腎臓病食など患者さんの病態やえんげ機能に応じた献立を作成しています。
また選択食や嗜好調査を実施し、患者さんに喜ばれる食事を提供できるよう、献立を工夫しています。

クリスマスイブの行事食(常食)クリスマスイブの行事食(常食)
節分の行事食(常食) 節分の行事食(常食)
ふれあい文化祭の日の行事食(常食) ふれあい文化祭の日の行事食(常食)
めんの日のメニュー(常食) めんの日のメニュー(常食)
軟食(噛むことが難しい方向け) 軟食(噛むことが難しい方向け)
ソフト食(飲み込みが難しい方向け、ムース状) ソフト食(飲み込みが難しい方向け、ムース状)
ペースト食(飲み込みが難しい方向け、ペースト状)ペースト食(飲み込みが難しい方向け、ペースト状)
特別治療食(糖尿食) 特別治療食(糖尿食)
嚥下調整食(学会分類Ij)嚥下調整食(学会分類Ij)
黒塗飯茶碗に盛り付けたお粥(左)、ミキサー粥ゼリー(右) 黒塗飯茶碗に盛り付けたお粥(左)、ミキサー粥ゼリー(右)
*「ミキサー粥ゼリー」とは      

飲み込むことが難しい患者さん向けに、「ミキサー粥ゼリー」及び「粥ゼリー」を提供しています。
ミキサーにかけたお粥を、専用のゲル化剤で固めることによって、べたつきが抑えられなめらかな食感のゼリーになります。
口の中に持っていても液状になりにくいので、誤嚥防止にもつながります。      

2.食材料の発注・検収(栄養士)

食事作りに必要な食材料を、納入業者へ発注しています。
また、納入された食材料に異常がないか、鮮度、衛生状態、数量等について、納入業者立会いの下に点検(検収)をしています。

3.調理・盛り付け・配膳(調理師)

献立に沿って、何種類もある料理を調理します。当院では毎食約400人分の食事を一度に作ります。料理ができたら、1人分ずつ食器に盛り付けます。
当院では温冷配膳車を活用しており、患者さんに温かい料理は温かく、冷たい料理は冷たい状態でお届けしています。

4.栄養管理(管理栄養士)

患者さんごとの栄養状態について把握し、現在の食事が患者さんに合ったものかどうかを検討しています。
お食事は、患者さん一人ひとりに合ったものとなるよう、おかずの種類や主食の量だけでなく、必要な方にはアレルギーや嗜好などの対応も行います。
また、病状により食欲が落ちた方には、少しでも口から召し上がっていただくために、その方にとって食べやすい食品(アイスなど)を特別に提供することもあります。

5.栄養指導(管理栄養士)

依頼があった外来及び入院患者さんに対し、食生活についてアドバイスを行っています。
また、デイケア利用者さんや復職支援プログラムに参加される利用者さんにも御希望されたテーマに添い栄養教室を行っております。

6.委員会の開催・チーム医療への参画

栄養委員会、栄養管理(NST)委員会を開催し多職種で治療としての食事の効果を十分に上げるよう検討しています。その他、医療安全委員会、感染症対策委員会、褥瘡対策委員会、サービス向上委員会などに参加し活動しています。また、病棟ミーティング(カンファレンス)にも積極的に参加し、情報を共有化し栄養管理に反映させるよう努めています。

♪トピックス♪
○自助食器での食事提供を始めました。

平成28年5月より作業療法科、病棟看護師と検討を重ね、自助食器を導入しました。
自分で食べられる方で麻痺、拘縮、座位保持、頭部保持の難しい方、食べこぼしのある方、むせのある方などを対象に導入しています。

    
「全粥・軟菜、きざみ食」を盛り付けた自動食器 「全粥・軟菜、きざみ食」を盛り付けた自助食器
「全粥・ソフト食」を盛り付けた自動食器「全粥・ソフト食」を盛り付けた自助食器