里山ってどんなところ?
 
“自然”ということを考える時、私たちは“手つかずの自然”を想像し、原生林のような自然にあこがれを持つかもしれません。しかし、里山と呼ばれているところは、手つかずの自然ではありません。
「里山」とは都市や集落に近い山のすそ野から田畑が広がる里にかけての一帯を指します。
里山は農耕文化と深くかかわり、人々はその自然の中から、薪や炭、肥料など生活に必要な様々な恵みを受けて、暮らしてきました。1000年以上にわたって、人と里山とは共存してきました。里山のアカマツ林やクヌギ・コナラ林といった雑木林は、昔から人々の暮らしに利用されてきた最も身近な自然です。里山の自然は、持続的に活用され循環してきた人と自然の共同作品なのです。
人の手が加わり続けることで維持されてきたこのような明るい林や田んぼ、小川、ため池などは、多くの動植物の生息場所としてたいへん重要です。また、水や大気の保全など、人の生活に欠かせない公益的な機能を有する環境財でもあるのです。
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石川県自然保護課