更新日:2014年11月06日
第66回全国植樹祭の開催に向けた気運醸成と、基本理念である「森林資源の積極的な利活用の促進」の重要性を県内外に向けて発信するため、森林(里山)資源の利活用について議論し、国民・県民の理解を深めるシンポジウムを開催しました。
第1部は、石川県地場産業振興センター新館コンベンションホールを会場に、県内外の林業・木材産業関係者をはじめ 一般の方など約330名の参加を頂き、基調講演とパネルディスカッションを行いました。
基調講演では、(株)日本総合研究所 主席研究員 藻谷浩介氏に「森林資源の利活用を通じた豊かな森・ふるさとづくり」をテーマにご講演いただきました。
木材を多用した建物が先進的なデザインとして注目されていることや、断熱性が高い木造建築が増えれば化石燃料の使用が抑えられ省エネ社会に転換できるなど、これからの林業・木材産業の可能性をお示しいただきました。
パネルディスカッションでは、金沢大学の香坂玲准教授によるコーディネートのもと、県内外で先進的な取組を行っている事業者等(※1)が現代社会での木材の新たな利用法や林業の可能性について議論し、参加者が熱心に耳を傾けていました。
※1(株)里山建築研究所:主宰 安藤邦廣氏、(株)西粟倉・森の学校:代表取締役 牧大介氏
コマツ粟津工場プロジェクト室担当部長 三谷典夫氏、(株)中野:取締役兼木材事業部長 吉村兆氏
石川県森林管理課:課長 土居隆行氏
第2部は、金沢市民芸術村のパフォーミングスクエアと里山の家を会場に、分科会を開催しました。
第1分科会では、「革新する伝統工芸~木とともに」をテーマに、本県が誇る伝統工芸「輪島塗」の世界で革新をつづけておられる北村工房の北村辰夫氏、金沢21世紀美術館館長の秋元雄史氏、金沢学院大学の山崎達文教授により、森林資源と工芸の関わりや森林資源の利活用の可能性について、トークセッションが行われました。
また、第2分科会では、「森×女子が創るふるさと」をテーマに、一般社団法人more Trees 事務局長の水谷伸吉氏によるコーディネートのもと、全国の林業女子会メンバーの代表等によるフリートーキングが実施されました。
たくさんの方のご参加、ありがとうございました。