Yamanaka Urushi Lacquer Ware

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山中漆器(やまなかしっき)

指定区分
品目 山中漆器(やまなかしっき)
製作者

設置場所

コンコース1階

コメント

この山中漆器作品は、日本工芸会正会員・中嶋虎男 作です。欅を中心に桑・楓・黒柿・栃など様々な木材の特性を生かし、伝統的筋挽きや多種の象嵌(ぞうがん)技法に独自の工夫を加え、小刀で削ったような表情を見せる、鋭角に挽いて加飾する筋挽きが魅力的です。本作品は、「波紋と静寂」をテーマに制作されました。
山中漆器は、天正年間(1573~1592)に越前から木地師が移住し、挽物(ひきもの)技法が伝わったと理解され、轆轤(ろくろ)による挽物木製品が特徴の塗物です。木地に多様な意匠の筋挽きを施した加飾挽きや、豪華な高蒔絵の茶道具、特に棗等の合い口ものに高度な技を見ることができます。

コメント作成者:中嶋 虎男