Kanazawa Urushi Lacquer Ware

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金沢漆器(かなざわしっき)

指定区分
品目 金沢漆器(かなざわしっき)
製作者

設置場所

コンコース1階

コメント

この作品は、誰にでも判り易く、楽しんで観て戴ける様にと思い、昔から親しまれている月兎をモチーフに、月は東京駅・金沢駅、兎・栗鼠・鳥は新幹線の列車をと、想像しながらデザインを致しました。
加賀蒔絵の特徴の一つである髙蒔絵の技法を用いる事により、力強く、躍動感を加味しながらも、やわらかく落ち着いた、格調のある蒔絵の表現を心掛けました。また、黒漆の塗肌の美しさを生かす為、余白にも配慮して制作しました。
素地はシナ材の三層合板を使用し、麻布の総布着せ、地付け3回、錆付け2回の下地を施した後、黒呂色漆を6回塗り重ねました。加飾作業に入り、まず兎や栗鼠・鳥の部分を砂糖乾漆粉を使用し3度に渡って盛り上げ、更に黒呂色漆で塗り重ね、形や高さを整えた後、金粉10号粉を使用し仕上げております。月の部分は、岩平目・大三平目・先平目の3種類を使用し表現致しました。

コメント作成者:中野 孝一