活動インタビュー

石川県民宿協会会長・NPO法人能登ネットワーク

能登おもてなし

能登時間を味わい、思い出をおみやげに
お宿たなかでは、どのようなおもてなしをされているのですか。
観光客が落ち込む9月から翌年3月まで、毎月2、3回、「能登人とふれあう能登時間」をテーマにした食談義を開いています。輪島塗の職人や能登杜氏、地元の漁師、朝市のおばちゃんなどを講師に招き、夕食を囲みながら、それぞれの分野の専門的な話をしてもらっています。小さな宿ですから宿泊客の皆さんも疑問に思ったことがあればすぐに聞くなど、毎回、にぎやかに進んでいきますよ。お客様が翌日、講師の方のお店や仕事場を訪ねることも多く、ふれあいながら能登の魅力を知る機会になっています。食談義を体験して能登の宣伝部長になってくれる方もおり、先日も以前宿泊された方が仲間を誘って10人以上の団体で再び訪れてくれました。

田中さんは、“能登時間”を味わってほしいという思いが強いそうですね。
ええ。能登には、ゆっくりとした能登時間が流れています。そのペースに合わせ2泊3日ほどかけて能登全体を回り、いろいろな能登の人たちと心の交流をしてほしいと思っています。そのために、私もお客様には輪島だけでなく、能登全体の情報を提供できるようにしていて、その際にはNPO法人などの活動を通してできたネットワークがとても役立っています。「行って良かった」。能登で過ごした時間がそんな素敵な思い出になってくれれば、その思い出をおみやげとして、家族や友人など周りの人に能登の魅力を必ず伝えてくれます。

プロジェクトイメージ写真 プロジェクトイメージ写真


輪島の民宿組合では、岐阜県の白川郷や高山市などとの広域連携も積極的に進めていると聞きました。
輪島市を起点に七尾市、富山県の氷見市、高岡市を経由して北陸自動車道や東海北陸自動車道につながる能越自動車道の整備が進んでいます。それに伴って輪島から白川郷には1時間半、高山には2時間半ほどで行くことができます。能登と飛騨を結んだ観光ルートができ、多様な旅を楽しめるようになっています。ただ、いくら交通の便がよくなっても、人を引き付けるものがなければお客様は来ません。反対に、行きたいと感じさせるものがあれば、交通の便が多少不便でも人は足を運びます。北陸新幹線開業の効果を県内全域に波及させるための二次交通が課題とされていますが、それにかかわらず、より多くの方に訪れてもらえるよう、能登の魅力をこれからもどんどん掘り起こしていきたいと思います。