活動インタビュー

農家民宿「春蘭の宿」春蘭の里実行委員会

能登歴史・景観

世界が評価する里山の暮らしを体験できる
春蘭の里とはどんな団体ですか。
過疎に悩む能登町の山村に、都会へ出て行った若者が戻ってこられる仕事を作ろうと、平成8年にできた団体です。当初は農産物の販売が中心でしたが、素朴な里山の暮らしを体験できる企画に切り替え、 10年からグリーン・ツーリズムの拠点となる農家民宿を始めました。現在、30軒の農家民宿で国内外から年間約5600人のお客様をお迎えしています。

グリーン・ツーリズムではどんな体験ができますか。
田植えや稲刈り、野菜・山菜・キノコ採りなどの農業体験や、まき割りとそのまきを使った炊飯や風呂たき、炭焼き、ホタル観賞など、80以上の体験プランがあります。 もちろんどのプランもその道のプロである元気いっぱいの高齢者がサポートします。宿で出す料理も好評です。温泉旅館のように豪華ではありませんが、いろりで焼く川魚や里の食材で作る母ちゃんの田舎料理などで、 輪島塗の器と手作りの箸を使っています。ほとんどの方が「食べたことのないものばかり」と大変喜ばれます。

農業体験 農業体験


日本だけでなく、海外からの利用者も多いようですね。
初めのうちは修学旅行がメインでしたが、大学など教育機関の利用が増え、そこから海外に広がり、今ではヨーロッパやカナダ、イスラエル、中国、ネパールなどさまざまな国から来られます。 特に、外国人にとって、里山の暮らしは彼らのイメージする日本の原風景そのもので、非常に魅力的のようです。

国際ネットの番組で世界中に紹介されたと聞いています。
はい。平成23年に「能登の里山里海」が世界農業遺産に認定され、イギリスのBBCが世界各地の草の根事業を紹介する「ワールドチャレンジ」で4位に選ばれました。 世界中から600件以上の応募があった中での入賞で、同番組は200以上の国と地域に配信され、春蘭の里が一躍、世界中に知られるきっかけとなりました。新幹線が開通することで石川県と首都圏はさらに近くなります。 外国からのゲストもうれしいのですが、やはり都会に住む日本人、特に若い方にこそ、かつて日本中にあった里山の自然と、そこに根付く文化や暮らしを肌で感じてほしいと思っています。