活動インタビュー

總持寺周辺地区まちづくり協議会-石川の禅文化による交流拡大プロジェクト

リーディング歴史・景観

禅のふるさとの歴史と文化を紹介
總持寺周辺まちづくり協議会とはどんな団体ですか。
私たちは禅宗の一大拠点、總持寺祖院周辺に形成された歴史ある門前町の景観を保つため、町内会や商店街が集まって2001年にできた団体です。当初は、町並みにかかわる活動が中心でしたが、ここ数年は總持寺祖院や門前町のボランティア観光ガイドを中心に活動しています。

町の核となった總持寺祖院とはどんなお寺でしょうか。
總持寺は、福井県の永平寺と並ぶ曹洞宗の2大本山のひとつで、1321年に瑩山禅師(けいざんぜんじ)が開山しました。全国から修行僧が集まり大いに栄えましたが、1898年の火災でほとんどを焼失したため、1911年に横浜市鶴見区に移転しました。それ以来、鶴見を大本山總持寺、能登を總持寺祖院と呼んでいます。祖院になったとはいえ、ここが修行の本場であることに変わりはありません。お寺とお膝元の門前町も600年近い歴史があり、江戸期に建てられた瑩山禅師の霊廟(れいびょう)など歴史的・文化的に貴重な見どころがいくつもあります。

プロジェクトイメージ写真 プロジェクトイメージ写真


北陸新幹線開業に向け、どんな取り組みを進めていますか。
現在6名のボランティア観光ガイドを10名体制にするため、研修を開いています。案内も、禅文化についてもっと詳しく説明できるよう勉強中です。また、新幹線で首都圏から金沢に来る人が増えれば、能登を巡ってそのまま能登空港から帰る、あるいはその逆のルートで石川県を観光する方が増えるでしょう。そのため、金沢と總持寺祖院、總持寺祖院と奥能登の禅文化を巡る2つの観光モデルコースを企画しています。

コースでは禅にゆかりのどんなスポットを訪ねるんですか。
金沢コースでは、世界に禅を紹介した鈴木大拙を紹介する鈴木大拙館や瑩山禅師(けいざんぜんじ)が住職を務めた大乗寺、羽咋市の永光寺(ようこうじ)を回ります。奥能登コースでは、奥能登各地の禅寺と能登の里山里海を巡ります。奥能登コースについては昨年、大本山移転100周年事業の一環で、鶴見にお住まいの約40人にモニターツアーに来ていただき好評を得ています。来年実施予定の金沢コースのモニターツアーも、きっと評価をいただけると思っています。新幹線で金沢が近くなる分、能登も近くなります。日本が世界に誇る禅文化と能登の豊かな里山里海の恵みを、多くの人に体験してほしいと思っています。