茎頂培養でウイルスフリー苗を作る |
・茎の先端には、細胞の分裂活性の高い「茎頂」(写真1)と呼ぶ部分があります。
・植物に感染したウイルスも、この茎頂の中にはなかなか入り込めません。
・そこで茎頂部分だけを切り取って培養すれば、ウイルスフリー苗を作り出せます。
・クリーンベンチ(写真2)の中で、無菌的に茎頂(0.5mm以下の大きさ)を切り取ります。
写真1「イチゴの茎頂」 写真2「クリーンベンチ(無菌作業台)」
・成長に必要な養分を含む培地に切り取った茎頂を植え込み、25℃の培養室(写真3)
で培養します。
・培養した茎頂は、早いものでは2ヶ月程で、大きさ2p程の小植物に育ちます。
写真3「培養室(茎頂を培養中)」
・今までにイチゴ、ヤマイモ、キク、ワサビなどのウイルスフリー苗を作り出し、県内の農業団体に
供給してきました。
1.ウイルス病にかかると? |
・ウイルス病にかかると成長や品質が悪くなってしまいます。
・この病気は、アブラムシなどによって感染し、薬では治せません。
・球根やイモやさし芽などで増やす作物では、一度感染すると代々病気を受け継ぐことになります。
2.ウイルスフリー苗って? |
・フリーとは?「バリア・フリー」のフリーと同じような意味です。
・ウイルスを保持していない健全な苗のことで、生育が良く、品質の良いものができます。
・熱処理をかけたり、ウイルスのいない茎頂部分だけを培養することで作ります。
・例えば、ウイルスフリーのサツマイモは、皮の色が鮮やかな紫色になり、ヤマイモでは、2〜4割
程度大きなイモができます。
3.ウイルスフリー苗にはどんなものがあるか? |
・日本全国でいろいろなウイルスフリー苗が栽培されています。
「野菜」サツマイモ、イチゴ、ヤマイモ(ジネンジョ、ナガイモ)、ネギ、フキ、ニンニクなど
「花き」キク、カーネーション、カスミソウ、スターチスなど
「果樹」ブドウ、リンゴ、ナシ、モモなど