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除雪作業と出動基準

1 除雪区分

(1)除雪区分は、車両交通量及び、物資の輸送、民生の安定、その他交通確保の重要度を勘案し、次の区分とする。

区  分

除   雪   目   標

日交通量等の標準

重点除雪路線

常時2車線以上の幅員確保を原則とする

(雪みちネットワーク路線)
・第1次緊急輸送道路
・自動車専用道路の代替道路
・地域において主要な交通を担う
  幹線道路
・救急告示病院及び消防署への
 アクセス道路
・主要な交通結節点へのアクセス道路

第1種路線

2車線以上の幅員確保を原則とする

1,000/以上

第2種路線

2車線幅員の確保を原則とするが、状況によっては1車線幅員で待避所を設ける

500/1,000/未満

第3種路線

1車線幅員で必要な待避所を設けることを原則とする

500/未満



2 雪みちネットワーク路線

 大雪時においても早期かつ連続的な除雪作業を実施し、状況に応じて道路管理者間の相互支援を行うことで円滑な交通を確保する路線を雪みちネットワーク路線として設定する。

(1)構成路線

 雪みちネットワーク路線を構成する路線は、下記を要件として設定する。
・災害発生時において、救援活動や復旧支援物資輸送に必要となる道路
(第1次緊急輸送道路)
・自動車専用道路の代替道路
・地域において主要な交通を担う幹線道路(「ダブルラダー輝きの美知」の構成路線)
・救急告示病院(二次、三次救急医療)及び消防署へのアクセス道路
・主要な交通結節点(主要駅、インターチェンジなど)へのアクセス道路

(2)大雪時における優先的な交通確保

大雪時においても、国、県、市町などが協力して、早期かつ連続的に除雪を行い、道路交通を優先的に確保する。更に、状況に応じて、隣接土木事務所からの緊急応援や道路管理者間の相互支援により除雪体制の強化を図る。


3 除雪作業と出動基準

除雪作業と出動基準は、次のとおりとする。

出  動  基  準

作  業  内  容

重点除雪路線については、新たな積雪が5cm達したとき。
第1種、第2種、第3種路線については、新たな積雪が10cmに達したとき。又は、実施部長が道路交通に支障をきたすと判断したとき。

除雪トラック、除雪グレーダ、除雪ドーザを主体とした作業とし、新雪を路側等へ除去し、早急に道路交通を確保する。

路面に残雪等があり、放置すると交通困難な状態になると判断されるとき、又は、連続降雪による圧雪の成長防止や、路面の平坦性を確保する必要のあるとき。

 除雪グレーダ、除雪ドーザ等により路面にある残雪や圧雪を除去する。
圧雪による交通渋滞を防ぎ安全走行を確保するため、圧雪が緩みかけた時点での早期取組が必要。

気温の変化や通行車両により圧雪の性質が変わり、極端な高低差が生じ、交通障害の原因となる恐れがあるとき。

連続した除雪作業により、路側の雪(雪堤)が大きくせり出し、必要幅員の確保が困難となり、交通渋滞(混雑)を引き起こすと判断されるとき。

除雪トラック、除雪グレーダ、除雪ドーザ等により雪堤をさらに路側へ押しのける作業や、ロータリ除雪車を用いて路側に雪を吹き飛ばす作業とし、必要幅員を確保する。
機種選定にあたっては、沿道状況から適切な方法の選定が必要。

拡幅除雪が困難な人家連担部や交差点等で、交通可能な幅員確保が困難になると判断されるとき。

路側の雪をロータリ除雪車等を使用してダンプトラックに積み込んで雪捨場へ運ぶ作業とし、必要幅員を確保する。

 散

降雪の有無に関わらず、気象情報等により路面の凍結が予想されるとき、又は、凍結した路面により、交通への支障が予想されるとき。

路面状況確認のため巡回する。
路面凍結の予想される下記の区間に凍結防止剤を散布し、スリップ事故等を防止する。

・急勾配、急カーブ区間
・橋梁、高架橋とその前後
・交差点
・日陰で凍結しやすい箇所
実施部長が散布の必要を認めた箇所 

 

路面に積雪等を確認したとき、又は、降雪により路面上に積雪が生じる恐れがあるとき。

地下水や河川水又はヒーター等で路面上の雪を消融雪する。

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