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| 県指定名勝 昭和59年4月5日指定 せいそんかくなかにわ 成巽閣中庭 江戸時代後期 金沢市兼六町1−2 指定面積 約523平方メートル 成巽閣の中庭は、「つくしの間」と「亀の間」に面する平庭からなる。いずれも建物や塀に囲まれた観賞式の書院庭園である。 「つくしの間」の庭園は、国指定名勝の書院露地「飛鶴庭」に続く庭で、手前に苔を生かした広い空間をとり、浅くゆるやかな遣水が庭のほぼ中央を流れ、全面苔で覆われていて明るく清楚である。クロマツ・クマザサ・紅梅と「松竹梅」が植えられ、めでたい「吉祥の庭」となっている。 「亀の間」の庭園は、ゴヨウマツ・クロマツ・キャラボクなどの古木を配し、左手に空間が広くとられている。渓流に見たてた曲水は深く、下流には落差をつけて水音を出す工夫が凝らされており、大小の築山を造り、流れに沿って護岸が巧みに施され、全体に深山幽谷の趣が特徴となっている。 昭和60年「石川県の文化財」より |
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| 県指定名勝 昭和62年3月23日指定 なめたき 男女滝 輪島市西二又町ヲの部地内(河川敷) 男女滝は、輪島市の西部、西二又を約3kmさかのぼった上山谷と小町谷とに分岐するところにある。 黒杉の山中から流れ出る男女滝川と小町からの流れが西二又の東端で合する所一帯には新生代新第三紀中新世の道下礫岩層が分布し、傾斜した岩床上を水勢急奔して男女滝を造っている。その本滝を女滝といい、支滝を男滝という。高さ共に約35mに達する。 右岸側の女滝は、硬質の礫岩よりなる岩盤を穿ってできた甌穴に流れ込み、溢れ出て水簾となり、再び次の甌穴に落ち込む。このような流れを5度繰り返し、そのふくよかにして端正な滝のたたずまいは、まさに女滝の名にふさわしい。 左岸側の男滝は、小町谷から流れる谷川に発し、急傾斜をなす岩床にかかると、奔流は狭くて深い渕となり、河床上に穿たれた8つの甌穴は節くれだった関節と骨格のようで、まさに男滝の名にふさわしい。両滝はその下流で合流して一つの滝となっている。 なお、橋の上手、約90m間の渓谷では、特異な甌穴が連続し、その深さ、2.5mに及ぶ大きなものや、側壁が浸食され自然橋をなしているものもある。 奔流は、甌穴に流下し沸騰したように泡立ち、渦巻き、時には静止し、その躍動と静止のさまは、周辺の広葉樹の四季の移り変わりによって、さらに趣をそえ、景観の美しさは名勝の指定に価する。 |
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