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消化器外科、乳腺・内分泌外科

○専門分野・特徴・他

診療内容と専門分野別特徴

1. 当科では高度で専門的な治療を行なうため、臓器別にチームを編成しています。共通しているのは内視鏡手術を積極的に取り入れていることです。各チームの責任者と診療の特徴は次のようになっています。
1) 上部消化管疾患(胃、食道) 責任者:稲木 紀幸
胃がん、食道がんの外科治療、抗がん剤治療を行っています。
上部消化管グループの手術症例数の表」と「胃切除と腹腔鏡手術の割合のグラフ」を見て下さい。胃切除および食道手術では腹腔鏡手術および胸腔鏡手術を積極的に取り入れてきました。
食道がん手術では全例、内視鏡手術で行っています。術後の早期回復が可能となっています。
高度進行胃がんに対しては、術前がん化学療法を行なうことでがんの縮小をはかり、手術適応の拡大に取り組んでいます。
 
上部消化管グループの手術症例数
  2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
胃がん切除・全摘術 110 135 121 106 124 129 130 129 120 133 128
(そのうち腹腔鏡下手術) 32 51 52 58 86 67 55 83 87 109 107
                       
食道がん切除術 10 11 11 4 6 11 12 17 14 12 17
(そのうち胸腔鏡下手術) 10 11 11 4 6 11 12 17 14 12 17
                       
噴門形成術 0 0 0 0 0 2 0 2 4 3 0

胃切除と腹腔鏡手術の割合のグラフ
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2) 下部消化管疾患(大腸・直腸) 責任者:伴登 宏行
大腸がんの外科治療、抗がん剤治療を行っています。
大腸切除症例数の表」と「大腸がん切除症例数のグラフ」、「結腸切除術と腹腔鏡手術の割合のグラフ」と「直腸切除と腹腔鏡手術の割合のグラフ」を見て下さい。結腸切除と直腸切除ともに腹腔鏡下手術の割合が増えています。
2007年からは内括約筋切除という肛門括約筋を部分的に切除して、肛門を温存する術式を取り入れました(図 内肛門括約筋切除による肛門温存手術)。他院で肛門が残せないと診断された患者さんでも、当院では積極的に肛門を温存しています。
一方、経肛門的内視鏡下手術を2009年から取り入れ、高齢者の直腸がんでは局所切除と放射線治療、抗がん剤治療を組み合わせ、手術後の排便機能を保つ治療を行っています。(図 経肛門的内視鏡下手術器具経肛門的内視鏡下手術の実際
現在、力を入れているのは、進行直腸がんに対する治療です。腹腔鏡下手術ではハイビジョン画像で直腸がある奥深い骨盤内を明瞭に見ることができます。細い神経、血管や括約筋もきれいに観察できます。そのため、排尿、排便機能に必要な神経、括約筋もきちんと温存できるようになりました。 また、大きな直腸がんでは手術前に抗がん剤治療、放射線治療を行うことにより、がんが小さくなります(図 放射線治療前後の内視鏡像)。その後に腹腔鏡手術で安全に切除しています。

大腸切除術症例数
  2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
結腸がん切除術 54 82 88 93 74 94 97 98 81 104 106
(そのうち腹腔鏡下手術) 36 51 64 62 39 67 81 80 72 87 92
                       
直腸がん切除術 38 38 43 65 70 67 64 69 84 68 52
(そのうち腹腔鏡下手術) 17 18 24 40 55 51 48 67 81 67 51
(そのうち直腸切断術) 6 5 4 2 7 4 7 4 4 4 2
(そのうち内括約筋切除)     4 10 3 5 10 5 4 5 3
                       
経肛門的切除 3 3 10 5 3 2 3 5 4 2 8
(そのうち内視鏡下切除)         1 2 3 2 3 2 8
                       
直腸固定術         1 6 3 8 2 1 4
                       
虫垂切除術 58 62 53 55 57 73 45 43 43 71 61
(そのうち腹腔鏡下手術) 9 0 11 27 48 70 45 42 42 69 59
                       
炎症性腸疾患 0 6 2 1 6 4 7 4 4 3 4

大腸がん手術症例数のグラフ

結腸切除術と腹腔鏡手術の割合のグラフ

直腸切除と腹腔鏡手術の割合、肛門温存の割合のグラフ



内肛門括約筋切除による肛門温存手術の写真



経肛門的内視鏡下手術器具の写真



経肛門的内視鏡下手術の写真



放射線治療前後の内視鏡像

 
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3) 肝・胆・膵疾患 責任者:黒川 勝
胆石の腹腔鏡手術、膵がん、肝がんの外科手術に取り組んでいます。胆嚢摘出術は原則腹腔鏡下手術で行なわれていますが、当科ではさらに傷が目立たない単孔式手術を行っています。
肝切除と腹腔鏡手術のグラフ」を見て下さい。2011年から肝切除術にも腹腔鏡下手術を取り入れました。従来、肝切除術は大きな傷で行ってきましたが、手術器具の進歩のより腹腔鏡手術が可能となり、小さな傷で行えるようになりました(図 肝切除術後の創部)。
さらに膵臓の切除にも腹腔鏡手術を取り入れています。

肝切除と腹腔鏡手術のグラフ

肝胆膵外科の手術症例数の表
  2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
肝がん切除術 21 17 23 19 19 16 25 21 18 16 17
(そのうち腹腔鏡下手術)             14 10 13 14 12
                       
胆膵がん切除術 15 9 14 11 19 16 24 26 18 24 28
(そのうち腹腔鏡下手術)             1 0 2 2 6
                       
腹腔鏡下胆嚢摘出術 71 76 84 84 72 74 99 92 102 90 93
(そのうち開腹胆嚢摘出術) 17 17 9 16 13 12 6 5 4 1 4
                       
総胆管結石術 5 9 5 2 3 2 1 4 2 1 0
(そのうち腹腔鏡下手術)               1 1 1 0
                       
脾臓摘出術 5 3 3 3 3 5 4 0 4 3 1
(そのうち腹腔鏡下手術)     1 1 2 2 1 0 3 3 1


肝切除後の創部の写真
 
     
4) 内分泌疾患(乳腺・甲状腺) 責任者:吉野 裕司
乳がんの外科治療に乳房温存手術を行なっています。また温存手術に鏡視下手術を取りいれることで、手術術式の更なる改良を目指しています。乳房温存手術では、センチネルリンパ節を同定することで、腋のリンパ節切除の縮小に取り組んでいます。乳房切除術を希望する患者さんには、乳房再建手術も行なっています。
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2. 積極的な治療にもかかわらず、がんの終末期を迎える患者さんがいます。このような患者さんの苦痛を緩和する処置はできるだけのことを行っています。当院には緩和ケアチームがあり、医師、看護師、薬剤師、栄養士、精神科医が多方面からサポートしています。
3. 手術後に患者さんが順調に回復するためには、十分な栄養管理、リハビリが必要です。当院には栄養サポートチームがあり、栄養摂取が困難な患者さんには総合的な治療を行っています。早期回復のために積極的なリハビリを行っています。
4. 当院は外科、消化器外科、乳腺外科の研修指定病院です。北陸のリーダーとして積極的に学会発表による情報発信をしています。次代を担う専門医の指導、育成にあたっています。
5. 臨床研修指定病院として学生から人気があり、多くの研修医が集まっています。また、金沢大学医学部の関連病院として、医学部学生の臨床指導も行なっています。他院からも手術見学者が訪れます。ご理解、ご協力をお願いします。
     
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臨床研究

当科はその積極的な取り組みが評価され、厚生労働省の班会議をはじめとする多くの研究グループに属し、新しい抗がん剤治療、新しい治療法の開発に取り組んでいます。この臨床研究は患者さんの参加がなくては成り立たないものです。今後、同じ病気で治療を受ける患者さんたち(その中にはあなたの子供さん、お孫さんが含まれるかもしれません)のため、協力をお願いします。

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