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小児科(小児内科・新生児科)

○診療内容

 小児科は院内標榜として小児内科新生児科に分け、それぞれの専門性を追求しながら、質の高い医療の提供を目指しています。小児内科としては一般診療の他、特殊外来として循環器、悪性腫瘍・血液疾患、神経・てんかん、呼吸器・難病等の慢性疾患の診療を行なっています。入院診療に重点を置き、一般の乳幼児健診や予防接種はNICU退院児や慢性疾患で通院中の児に限定しています。新生児科ではNICUを中心とした未熟児・新生児医療と発達外来が主な診療内容です。時間外や休日診療など小児救急疾患への対応は両科が協力して行なっています。 平成28年度の小児科の外来受診者数は述べ15,391人、入院患者数は述べ9,502人で、紹介率は54.2%、逆紹介率は34.0%でした。15歳以下の小児時間外患者数は6,700名でした。(診療実績 表1 図1 参照)


【小児内科】

 平成28年(2016年1月〜2016年12月)は、470名の入院があり、呼吸器疾患125名、消化器疾患47名、川崎病44名、腎・泌尿器疾患25名、血液疾患20名などでした。 少子高齢化の影響で(5月の全国の集計でも、15歳未満の小児が増加したのは東京都のみと報道)、年々入院患者数は減少しています。(表2 図2 参照)

 特に呼吸器疾患での入院数の減少が著明です。 集中治療を必要とした児は10名ですが、重度の障害児の肺炎などの呼吸不全やけいれん重積例が5名ありました。心疾患・肺高血圧症の患者が胃潰瘍穿孔からの出血性ショックで死亡しています。その他、乳児の咽後膿瘍による呼吸障害、糖尿病性ケトアシドーシスで集中治療を行っています。

 呼吸器疾患として、2016年はマイコプラズマの流行があり、例年になく13名のマイコプラズマ肺炎の入院がありました。またRSV感染23名、hMPV感染4名で、RSV感染も比較的多く見られましたが、集中治療を必要とする児は見られませんでした。
 消化器疾患では、クローン病3例、エルシニア感染3例(1例は敗血症)、盲腸憩室炎が1例、腎疾患では初発のネフローゼ症候群3例・再発3例、HUS1例の入院がありました。血液・腫瘍性疾患では、ALL1例と悪性リンパ腫1例を大学に紹介しました。ITP7例、乳児神経芽腫2例(1例はセカンドオピニオンを、金沢大学血液グループにお願いしました)、LCH1例、Stomatocytosis(疑い)1例は当院で治療しています。


小児内科のクリニカルパス
  • 小児市中肺炎
  • 急性細気管支炎(RSウイルス等)
  • 気管支喘息
  • 川崎病
  • アレルギー性紫斑病
  • 腸重積症
  • 急性胃腸炎
  • 不明熱(大量グロブリン療法、途中適用のパス)
  • 熱性けいれん
  • 尿路感染症
  • 頚部リンパ節炎
  • 急性中耳炎
  • 細菌性髄膜炎
  • 無菌性髄膜炎
  • 蜂窩織炎
(市中肺炎パス患者説明書) 市中肺炎パス患者説明書

【新生児科】

 石川県の周産期(新生児)医療の中核(総合周産期母子医療センター)として、新生児の健やかな成育のため“安心して生み育てることができる場の提供”を目指してきました。 ディベロップメンタルケアや母乳育児を推進し、赤ちゃんにやさしい医療・ケアの提供に心がけています。“赤ちゃんにやさしい病院(Baby Friendly Hospital:BFH)”に認定される推進役となってきました。

 2014年は160名の入院で例年より若干少なめでした。(表3) 症例別入院数を図3に示します。
 超早産児は6名で死亡が1名(23週,難治性気胸)ありました。また2014年は21トリソミー9名が入院しました。乳び胸を合併した2名が死亡されています。9名のうち3名に一過性骨髄異常増殖症(TAM)が合併しました。体重別入院数は図4のとおりです。
 2015年は167名の入院があり、ここ数年は160〜180前後で推移しています。10年程前は200名前後でしたので若干減少しています。地域周産期医療体制が整備されたことに加え、少子化がその要因となっている可能性があります。しかしハイリスク妊娠が集中し、帝王切開率は40%を超える状況で診療密度は濃厚です。 ハイリスクの極みともいうべき在胎22週早産の入院が5年ぶりにありました。当科における22週早産の経験を示します(図5)。

 1990年の1例と2010年以後の5例は生存中です。2010年に出生した超低出生体重児の全国調査でも22週の退院死亡は50%となっています。生命予後は改善の兆しが伺えますが、まだまだ合併症も多く、全例に積極的な蘇生を行える段階には至っていないと考えています。また高齢出産、妊娠高血圧症、生殖医療による多胎などによりSGAとして出生する児が増加しています。  

 2016年は153名の入院がありました。入院数は緩徐に減少していますが、石川県全体でも同様な傾向です(図6)。そのうちNiemann-Pick C型とmitochondrial short-chain enoyl-CoA hydratase欠損症(ECHS1欠損症)の可能性がある症例を経験し現在、他施設での検査結果を待っています。重症感染症の減少による小児疾病構造の変化に伴い、希少疾患診療の重要性が増加してきています。


 
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