石川県立白山ろく民俗資料館
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小倉家

小倉家

小倉家こぐらけ

小倉家は嶋村(現在の白山市桑島)にあった旧家で、源平合戦の際に源氏の落人を助けた伝説をもつ家として知られています。建物の基本的な構造は南加賀にみられる民家の代表的なものですが、外壁は土蔵造りになっています。さらに、登り梁には雪圧に強い根曲り材を有効に利用し、屋内に「ウマヤ」(馬屋)と「カラスンバ」(唐臼場)を設けるなど、山村民家の特色をよく残しています。

建物の手法では、柱などの部材は一部を除いて釿(チョンナ、手斧)仕上げになっています。また、鴨居も溝を彫らずに、「付樋端(つけひばた)」という桟を打ちつけて溝を造っています。これらの手法は江戸時代でも古い時期にみられる手法を伝えており、石川県内でも珍しいものです。

建築年代 江戸時代前〜中期
建築様式 切妻造り妻入り形式
木造二階建
栗小羽葺
延床面積 293平方メートル(89坪)
文化財指定 国指定重要文化財(建造物)
指定年月日 昭和38年7月1日

防火構造の玄関

仏壇と押板
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