◆「焦らず、諦めず」 ケアマネジャー:40代、被介護者:94才
私がケアマネージャーになって、関わった印象深い事例をご紹介します。
介護者の夫は95歳、要介護者の妻は94歳で典型的な「老老介護」で二人暮らしの世帯でした。実子が無く甥からの申請で、初めて訪問した時の家の中は、異臭が漂い、片付けに時間がかかる状態でした。以前教員をしていたこともあり、誇り高い性格のようで、他人の世話にはならずに最後まで二人で暮らしたいという希望で、長い時間がかかりましたが、訪問介護を利用していただけるようになりました。
ヘルパーさんの献身的なケアもあり、8ヶ月経った頃に訪問した時、初めて要介護者の方から「ありがとう」といっていただきました。
介護の仕事に就いて良かったと思えた瞬間でした、これからも焦らず諦めずに誠意をもって利用者さん、ご家族の方と関わっていこうと思いました。