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学ぶ 体験記

「在宅介護の歩み」 介護者:男性66歳、被介護者:「奥様」62歳

平成12年、妻の勤務先から仕事上のミスが目立つので相談したいと連絡を受けた。妻に若年認知症の発症となる。今と違い認知症の理解に対する意識環境が極めて低く周りからの無理解と偏見が感じられた。医師から告知された当時の本人の気持は悲しいものだったと思う。僕は妻の発症を機に介護施設に転職して認知症の知識と介護スキルを身につける目標をもち、慣れない職場で悪戦苦闘の日々であった。今思えば、妻に対する介護環境は適切と言えず、本人の内的世界を思いやる対応をしていなかったと反省している。発症から3年間の本人に対するケアは非常に大切な時期だということを体験し反省している。平成16年頃から、徐々に理解力・判断力が衰え、不安感・不満感から行動障害が激しく出現して、近所やデイサービス施設から苦情が入るようになり医師に相談して抗精神薬や眠剤を服用させた。そのことで、病状を進行させたのではという思いは今も残っている。
「第二の人生」10年間の歩みは、「若年性認知症の介護に対する戸惑い」「仕事と介護の両立によるストレス」 離職後の「介護に専念した際の経済的な問題」「老老介護になっていく肉体的疲労」など。そして病状は段々と進行して、現在は終末期になった妻を在宅で介護している。終末期介護に至るまで多くの苦難を抱えながらも孤立感を解消するため、介護生活をポジティブに考え、気持ちをリセットしながら介護している。妻との残された時間を悔いのない「価値ある日常」にしようと決心した。在宅で医療的ケアが増えての介護負担は大きく辛いが、妻との貴重な時間を大事に過ごしている。
最後にアルツハイマー性認知症への偏見をなくし正しく理解して頂く事を心より皆様にお願いしたい。

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