◆「要介護5から3へ、パーキンソン病の母との8年」 60代女性:87歳の母を介護:珠洲市
8年前の1月、糖尿病を患っていた父が他界しました。父を看取った母は肩の荷を降ろした安心からか、無気力になり、手に震えが出始め食事もままならず、歩行も不自由、尿が漏れるなどと日に日に衰えが目立つようになりました。
その年の12月に母は高熱を出し開業医に看て頂きました。最初は風邪だろうと様子を見ましたが一向に改善されず、更に尿が出なくなるなど症状が悪化し市の総合病院に入院しました。
その内に身体の震え、ベッドで飛び上がる、大きな声を出すなどの異常行動が見られるようになり、診断の結果はパーキンソン病でした。退院後に要介護5の認定を受けました。
それからは身体の強ばりを防ぐ薬とリハビリ、外部の方との接触を兼ね週4回のデイサービスでの会話、入浴、食事訓練などパーキンソン病との闘いの日々が続き、あっという間に8年が経ちました。
近頃の母は、表情が豊かになり家族との会話を楽しみ、テレビを見る、つかまり歩行をする、新聞を読む、菓子などの間食を好むなど、充分とは言えませんが日常生活が出来るようになり要介護3にまで改善しました。
今、振り返ってみると熱意ある主治医との出会い、真剣に病気と向き合い研究された適切な治療とリハビリ、介護サービスによる生活習慣の指導、本人の自立への意欲が有ったからこそと感謝しています。